西都市は、一般会計予算額を２１７億５６４４万円とする２０２０年度当初予算案を発表した。一般会計予算額は前年度比で１０．１％増となり、過去最大の規模となる。公共事業費等を含む投資的経費は６０億５６６１万円。新庁舎建設事業や西都原運動公園野球場改修事業などを盛り込み、同４１．９％の大幅増となった。
西都市の２０年度当初予算では、人口減少下であっても地域の活力が維持される市であるため、最終年度を迎える第四次総合計画及び策定中の未来創生総合戦略に基づく施策の着実な推進を図る。進捗中の新庁舎建設事業に加え、会計年度任用職員等の制度改正等の影響から、一般会計は過去最大の予算規模となった。
一般会計予算額は２１７億５６４４万円で、前年度比１９億９０２５万円(１０．１％)の増額。国民健康保険事業や介護保険事業等の特別会計の総額は同４．７％増の９７億３３３８万円、水道事業や公共下水道事業等の企業会計の総額は同１４．３％増の２６億０７８２万円で、予算全体の規模は３４０億０７６５万円(８．８％増)となる。
一般会計を性質別に見ると、公共事業等を含む投資的経費は６０億５６６１万円で、同１７億８７４７万円(４１．９％)の増額となった。内訳は、普通建設事業費が５７億９２１１万円(補助１０億３５２５万円、単独４７億４７３５万円、負担金９５０万円)で同４５．６％増、災害復旧事業費が２億６４５０万円で同９．２％減。
主な建設関連事業では、新庁舎建設事業に３８億８５６８万円、地域情報化推進事業に１億２１７２万円、稚児ヶ池公園等を整備する都市再生整備事業(妻北地区)に１億８０１３万円、小学校施設を整備する小学校管理事務費に２億３４２６万円、社会体育施設の維持管理を行う体育施設管理費に３億８２５９万円を充てる。
■主要事業概要
西都市の２０年度当初予算案における主要事業の概要は次のとおり(関係分のみ、数字は事業費、単位＝千円)。
▽(新)会計年度任用職員人件費
３３８，７６４
長期休暇者等による欠員の補充や複雑多様化する業務を補助するため、会計年度任用職員を任用し、業務の停滞を最小限に抑え、住民サービスの向上を図る。
▽(新)地方創生推進事業
１４，９３７
さいと未来創生総合戦略に基づき、市の地方創生に資する施策を展開する。事業内容＝シティプロモーションの推進、移住支援センターの設置等
▽移住・定住促進事業
４０，９４０
若い世代や子育て世代を中心に、市への移住定住を促進する取り組みを展開する。事業内容＝移住相談会の開催、子育て世帯等に対する住宅取得費の助成、移住支援金の給付、定住支援サイトの運用外
▽地域情報化推進事業
１２１，７２１
官民データ活用推進基本法に基づく情報通信格差の是正、利便性の向上等を図るため、超高速ブロードバンドのサービスエリア拡大を図る。事業内容＝高度無線環境整備推進事業１１６，２００千円外
▽新庁舎建設事業
３，８８５，６８８
現庁舎は築５０年が経過し、耐震性も低いため、建て替えを行う。事業内容＝完了検査ほか手数料６１６千円、実施設計ほか委託料３８，２７５千円、本体・車庫倉庫棟ほか工事請負費３，８４６，５８１千円、水道加入金２１６千円
▽診療所管理事業
３９，２１５
東米良地区の医療・保健・福祉の充実を図り、地区住民が安心して生活できるよう、市立診療所の適切かつ円滑な運営を行う。
▽畜産生産基盤強化対策事業
７７，６０６
畜舎及び堆肥舎整備に対する支援を行い、生産基盤の強化を図る。
▽物流・観光交流事業
１１，９０２
西都産農畜産物の販路拡大と高付加価値化を推進し、更なる認知度向上や利用促進、消費拡大を図ることで、農家所得の向上や食関連産業等の活性化を目指す。
▽(新)森林整備等基金事業
１１，７００
森林環境譲与税を積み立てた基金を活用し、西都市の森林整備及びその促進に関する施策を行う。事業内容＝意向調査に向けた林地台帳精緻化業務委託料７，２００千円、地域林政アドバイザー業務委託料４，５００千円
▽(新)共創によるまちづくり推進事業
１３，５００
創業や事業継承の施策展開の入口となる支援窓口を設置・運営するとともに、空き店舗を利活用した事業を展開する。今後の中心市街地のあり方の検証をはじめ、賑わいの創出を図る。
▽(新)危険ブロック塀等除去促進事業
３，１７９
所有者が行う危険なブロック塀等の除去工事について、その費用の一部を補助し、通学路・避難路の安全を確保する。
▽都市再生整備事業(妻北地区)
１８０，１３２
西都原の観光客を市街地へ誘導するため、記紀の道や桜川遊歩道、稚児ヶ池公園の整備を図る。事業内容＝逢初川歩行者専用道路改良工事５６，０００千円、塚脇石貫畑線道路改良工事３，５００千円、稚児ヶ池地区公園造成工事１０３，０００千円、まちづくり推進業務委託２，４００千円、事業効果分析業務委託料３，０００千円、電柱補償費５，０００千円外
▽消防施設器材整備事業
４１，７０４
老朽化した車両の更新を行い、現有消防力を維持するとともに、複雑多岐にわたる災害に迅速に対応できる最新の装備を備え、市民の安全・安心を確保する。
▽小学校管理事務費
２３４，２６１
安全・安心で快適な教育環境を確保するため、学校施設の整備や維持管理を行う。事業内容＝穂北小空調改修設計業務委託料３，５７５千円、銀鏡小体育館解体撤去ほか設計業務委託料２，０００千円、三財小中学校空調改修工事７５，０００千円、都於郡小トイレ増築工事６，０００千円、妻北小プール塗装工事５，０００千円外
▽給食センター管理費
１１４，３２２
学校給食内容の向上、施設設備の充実、給食センター及び単独校給食調理の管理運営を行う。事業内容＝給食配送車購入事業２１，１２０千円、調理業務委託料４１，９４２千円、配送業務委託料２３，９２２千円外
▽体育施設管理費
３８２，５９２
各地区体育館を除く社会体育施設の維持管理を行う。施設管理委託料(３９，１６４千円)＝西都原運動公園等環境整備作業委託料、清水台総合公園冬芝育成及び管理委託料外、測量設計監理委託料(１１，６１９千円)＝西都原運動公園野球場改修工事監理業務委託料、同設計意図伝達業務委託料、施設整備工事(２９５，７３７千円)＝西都原運動公園野球場改修工事、西都市民体育館トイレ下ビット汚水配管更新工事、
＝おわり＝