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「模型で理解する土質」テーマに技術講演会開催 旭建設

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▲写真は挨拶する黒木社長、講師を務めた藤井氏、講演会の模様

 日向市の旭建設株式会社(黒木繁人代表取締役社長)は1月21日、日向市内で今年度5回目となる技術定例会を開催した。会には、同社社員に加え、国土交通省や宮崎県日向土木事務所、日向市の若手技術者ら約40人が参加し、専門の講師が「模型で理解する土質工学・斜面安定」をテーマに講話を行った。

 同社では、更なる知識の習得や技術力の向上、仕事の質の向上を図るため、年6回技術定例会を開催している。開会式で黒木社長は、講師の紹介を行った上で「本日の講演内容を楽しみにしている。インプットしたものは必ずアウトプットするという考えを持って、皆さんと一緒に学びたい」と挨拶した。

 講師は、株式会社藤井基礎設計事務所(島根県)の藤井俊逸代表取締役社長。日経コンストラクションで「ドボク模型プレゼン講座」を連載するとともに、自作の模型を活用して、住民説明会や防災学習で土木工学理論を分かり易く伝える取り組みを行っている。

 2013年4月に「模型実験による土木の理解増進」で文部科学大臣表彰を受賞。著書にDVDブック「模型で分かるドボクの秘密」などがある。

 講演会では、土の性質を理解するため、土の構造や圧密、せん断、土の強度試験について説明。また、斜面の安定と対策工法に関しては、積木や紙粘土、消しゴムなどの身近な素材で作成した自作模型を使って実験する模様をスクリーンで紹介しながら、表層崩壊や地すべりなどの原因と対策を解説した。

 旭建設の木下哲治専務は「分かりやすく土について説明していただき興味を持った。藤井先生の影響を受けて、私たちも模型を使った出前授業を小学校などでさせていただいている。模型は最大最強のアウトプット。模型で分かりやすく伝えていただくことは、土木技術者としても助かっている」と感謝の辞を述べた。