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高校生が電気工事への理解深める 宮崎県電業協会が見学会

      

▲写真は見学会の模様

 一般社団法人宮崎県電業協会(牛島宏会長)は12月2日、県立日向工業高等学校の生徒を対象とした現場見学会を開催した。同校の電気科に通う1年生26人が、日向市東郷町の医療機器製造工場や日之影町の小水力発電所を見学し、各施設に設置された電気設備の機能や仕組みを学んだ。

 宮崎県電業協会の現場見学会は、工場等における電気設備の機能や役割について学ぶとともに、水力発電の基本原理などに関する知識を習得することで、電気工事に対する理解と興味を更に深め、将来の職業選択の際の参考にしてもらおうと、工業高校の生徒を対象に開催しているもの。

 見学会当日、日向支部の和田均支部長が協会の取り組みなどを説明。見学会で学んだことを今後の勉強に役立ててもらうとともに、将来は社会インフラの担い手として地元で活躍してもらうよう呼び掛けた。

 医療機器の開発・製造・販売を手掛ける東郷メディキット株式会社の日向第二工場では、同社安全留置針部門長の三村甲子郎課長が会社概要や製品について説明。生産設備と電気設備の各班に分かれて工場内を見学し、変電設備や非常用発電、キュービクル、分電盤等の機能や役割について説明を受けた。

 一方、大人発電農業協同組合が運営する日之影町の大日止昴小水力発電所では、同組合の田中弘道代表理事が発電所建設の経緯や事業概要を説明。その後、発電所と取水設備に移動し、西南電気株式会社の川野弘氏と佐藤廣孝氏が設備について説明を行い、水力発電の原理や必要な設備について学んだ。

 見学会に参加した生徒の代表は、「初めて見る設備ばかりでとても興味を持った。今後の進路選択の参考にしたい」と話した。