小林市は、国土交通省が作成した「建設業における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を基に、市発注の建設工事等を受注した建設業者向けに、感染予防・対応マニュアルを作成した。徹底した感染予防策を講じるとともに、感染が発生した場合を想定し、感染規模を最小限とするための対応を図るための基準と位置付ける。
ガイドラインでは、従業員・作業員の感染が確認された場合、感染した旨を速やかに発注者に報告するとともに、保健所等の指導に従い、感染者本人や濃厚接触者に対して適切な措置を講じることや、感染者の勤務場所の消毒を行うとともに、必要に応じて勤務場所の勤務者に自宅待機をさせることを記載している。
また、感染者の人権に配慮し、個人名が特定されないよう留意するとともに、建設現場やオフィス内で感染者が確認された場合の公表の有無や方法は、個人情報保護に配慮しつつ、公衆衛生上の要請も踏まえ、実態に応じた対応を行うこととしている。
市が作成したマニュアルでは、ガイドラインに記載されているこれらの取り組みを踏まえ、工事現場等で感染者が確認された場合の対応(フロー図)を記載。速やかに受注者から発注者に報告し、所要の連絡体制の構築を図るとともに、保健所等の指導に従い、感染者本人や濃厚接触者の自宅待機をはじめ、適切な措置を講じるよう求める。