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行政・消防・処理施設で個別計画案まとめ 延岡市

 延岡市は、市が保有する庁舎等とその他行政施設、消防施設、供給処理施設の個別施設計画案をまとめた。中期的な維持管理方針として、北浦総合支所は施設の耐震化を行うとともに、防災拠点としての支所機能を踏まえ、施設のあり方を検討する。また、粗大ごみ処理施設は、施設の複合化を含めた建て替えやその時期を検討する。

 2016年3月に策定した公共施設維持管理計画に基づき、施設類型ごとに今後の対応方針を含む個別施設計画を策定するため、延岡市は有識者や市民の代表で構成する公共施設のあり方検討委員会を設置。検討委員会での意見を踏まえ、庁舎等とその他行政施設、消防施設、供給処理施設の個別施設計画案をそれぞれ作成した。

 庁舎等とその他行政施設に関しては、長期的な維持管理方針として、市民サービスの提供を維持していくため、今後の人口動態を踏まえながら、その他の各支所機能の維持について検討を行うとした。一方、その他行政施設は、多くが備品等の保管倉庫として使用されていることから、集約化や計画的な解体について検討を行う。

 これを踏まえた中期的な維持管理方針(10年間)によると、北方総合支所や北川総合支所本館に関しては、施設の長寿命化及び大規模改修の時期等について検討を実施。また、旧耐震基準の北浦総合支所は、施設の耐震化工事を実施するとともに、防災拠点としての支所機能を勘案しながら、施設のあり方について検討を行う。

 また、供給処理施設に関しては、長期的な維持管理方針として、清掃工場を中心とした適正な廃棄物処理、衛生センターによるし尿処理や浄化槽汚泥処理、家畜排せつ物処理センター等による家畜排せつ物の処理を推進するため、必要な施設を維持していく一方、利用していない施設の今後のあり方を検討する必要があるとした。

 中期的な維持管理方針によると、リサイクルプラザゲン丸館は、施設の複合化等と実施時期を検討。粗大ごみ処理施設は、施設の複合化を含めた建て替え及び時期を検討する。クリーンセンター洗車場と新ストックヤードは、リサイクルプラザゲン丸館と粗大ごみ処理施設の整備にあわせた移設に向けて、その実施時期を検討する。

 このほか、清掃工場に関しては、適宜点検を行いながら、維持管理を行うとともに、プラント設備の改修工事と実施時期を検討。クリーンセンターの旧管理棟は10年以内に解体を行うとともに、旧清掃工場の煙突については、建物に先行した解体に向けて、解体時期の検討を行う。衛生センターは下水処理場との統廃合を行う。

 一方、消防施設に関しては、中期的な維持管理方針として、消防署延岡北分署の長寿命化及び大規模改修の時期について検討を実施。北方地区の消防第4支団本部機庫に関しては、今後も維持していく必要があるとした上で、将来的には北浦地区や北川地区と同様に、他施設へ機能を移転することも検討するとしている。

 個別施設計画案は、延岡市のホームページや情報公開センター、各総合支所等で公開し、市内居住者を対象に12月16日まで意見を募集する。意見の提出先は、延岡市企画部企画課、北方・北浦・北川の各総合支所市民サービス課。