宮崎県は12月11日、条件付一般競争で「ひなた宮崎県総合運動公園運動広場津波避難施設建設主体工事」のⅠとⅡの入札を執行。その結果、Ⅰは松本建設が2億9950万円、Ⅱは増田工務店が2億5351万3000円で落札した。工事場所は宮崎市大字熊野で、建設工期はいずれも300日間を予定する。
スポーツランドみやざきの中心施設である総合運動公園は年間約139万人が利用し、本県の2巡目国体開催に向けて、更なる施設利用者の増加が見込まれる。一方で、今後30年以内に大地震が発生する可能性が高まっていることから、避難困難者が生じる可能性がある敷地内の各エリアに新たな津波避難施設を整備する。
全体計画では、サンマリンスタジアムを中心とするAエリアに避難施設2基と連絡橋、第一陸上競技場を中心とするBエリアに盛土構造の避難高台とメインスタンドデッキ2基、テニスコートや運動広場を中心とするCエリアに避難施設2基を整備する。これらの施設整備に係る概算事業費として総額60億円を見込む。
今回の工事では、運動広場の津波避難施設として、RC造平家建延べ546m2(Ⅰ)とRC造平家建延べ427m2(Ⅱ)の建築主体工事を施工する。予定価格はⅠが3億2498万2000円、Ⅱが2億7533万3000円。調査基準価格はⅠが2億9900万0585円、Ⅱが2億5337万2965円だった(いずれも税抜)。