12月7日から14日にかけて、県内4地区の肉用鶏農場で家畜伝染病「高病原性鳥インフルエンザ」の疑似患畜が確認されたことを受けて、宮崎県は各地区で埋却作業や消毒作業を実施。県職員や自衛隊らとともに、都城地区建設業協会、小林地区建設業協会、宮崎地区建設業協会、日向地区建設業協会の会員企業が対応にあたった。
都城市高崎町、小林市野尻町、宮崎市田野町、日向市美々津町で高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が相次いで確認された。これを踏まえ、県は移動・搬出制限区域を設定するとともに、県や市の職員、自衛隊員、関連団体の職員が現地で防疫措置を実施。これまでに、全ての対象農場と関連農場で殺処分及び埋却作業を完了している。
都城・小林・宮崎・日向地区の建設業協会は、疑似患畜が確認された農場に会員企業から人員や重機を即座に派遣。オペレーターらが白い防護服に身を包み、敷地内に殺処分鶏を埋却するための掘削作業や埋却支援作業に取り組んだ。移動・搬出制限が解除されるまでの間、各地に設置された消毒ポイントでの消毒作業にも協力する予定。
県内各地区の建設業協会で組織する一般社団法人宮崎県建設業協会は、2006年に宮崎県と災害時の応急対策業務等に関する協定を締結。大規模な自然災害等が発生した際、協会の保有する人員や資機材等を投入するなどして、応急対策に協力している。