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生目緑地建設に「ひなたの極」認証書を授与 宮崎県

          

▲写真は授与式の模様

 仕事と生活の調和の実現に向けた職場環境づくりに積極的に取り組む企業や事業所を認定する「ひなたの極(きわみ)」認証制度で、宮崎県は今年9~11月にかけて、有限会社生目緑地建設(宮崎市)ら4社を新たに認定した。今回を含めて認証企業は27者。12月16日に県庁で授与式を行い、河野俊嗣知事が認証書を手渡した。

 2018年に創設した「ひなたの極」認証制度は、仕事と家庭の両立に向けた職場環境づくりに関して、特に優れた成果が認められる企業等を認証するもの。認証されるためには、働き方(休み方)の見直しや休業制度等の実績、仕事と子育てに関する一般事業主行動計画の策定など、県が定める審査項目を一定数以上満たす必要がある。

 造園建設業の生目緑地建設(松浦龍次郎代表取締役)は、仕事と生活の両立応援宣言や健康宣言事業所に登録し、育児特別休暇・介護特別休暇をはじめとする休暇制度を設けて、従業員の休暇の取得を促進。従業員や家族の健康づくりを目的とした健康経営にも積極的に取り組み、20年度の健康長寿推進企業等知事表彰も受賞した。

 また、建設業の3年以内離職率が高水準で推移していることなどを受けて、新入社員と松浦社長が直接話し合う「未来会議」を開催。人材育成や職場環境の改善を図るため、入社から3~5年後のキャリア形成やその実現に向けて話し合い、自律的な成長を促すなど、全ての従業員が働きやすい職場環境づくりに取り組んでいる。

 16日に県庁で行われた認証書授与式では、各企業の代表に河野知事が認証書を授与。「認証に応募しようと思われた時点で、その企業には既に社員に対する目配り・気配りといった配慮があり、企業や事業所の実情に応じてワーク・ライフ・バランスの取り組みを進めている。その輪を更に拡げていきたい」と期待を込めた。

 松浦社長は、「建設業の新3Kを実現するためにも、働きやすい職場環境の構築は必要不可欠。社員が幸せな生活を送ることができれば、それがひいては会社の発展にも繋がる。今回の認証を契機として、自信と誇りを持ち、更なる働きやすい職場環境づくりに向けて、出来ることから取り組んでいきたい」と意気込みを語った。

 ひなたの極の認証企業等は、宮崎県のホームページに企業名や会社の特徴を掲載し、企業としてのイメージアップを図ることができる。また、就職説明会や企業ガイダンス等への優先参加、商談会等の情報提供、宮崎県中小企業融資制度での優遇措置、入札参加資格審査での加点等といったインセンティブも付与される。

 制度の詳細や申請方法はホームページで確認できる。問い合わせ先は、宮崎県商工観光労働部雇用労働政策課労政福祉担当(電話0985-26-7106、メールkoyorodoseisaku@pref.miyazaki.lg.jp)

■富岡建設も認定、週休二日など実施

 仕事と生活の調和の実現に向けた職場環境づくりに積極的に取り組む企業や事業所を認定する「ひなたの極(きわみ)」認証制度で、宮崎県は12月3日付で土木・港湾・舗装事業を手掛ける富岡建設株式会社(柳橋恒久代表取締役、日南市大字平山)を新たに認定した。認証書授与式は、今回とは別途、あらためて行う。

 同社は、「未来の夢を明日のカタチへ」をスローガンに、時代と環境の変化に対応するため、働き方改革として、まず完全週休二日制を実施。また、、年間を通じて様々な行事に参加するとともに、会社レクリエーションで従業員同士の調和・親睦を重ね、明るく働きやすい職場環境づくりに積極的に取り組んでいる。