宮崎県は12月10日、一般競争で「国道448号石波工区(仮称)石波トンネル工事(2工区)」の入札を執行し、前田・坂下・山崎特定建設工事共同企業体が49億8241万1000円で落札した。予定価格は54億1554万4000円、調査基準価格は49億8231万9791円、失格基準価格は47億1152万3280円だった(いずれも税抜)。
名谷バイパスに接続する石波工区は、異常気象時の事前通行規制区間であり、地すべり地形を成している。力強い経済の浮揚や定住自立を図る地域の発展、安全・安心な暮らしの確保を支援する道づくりとして、当該路線の整備を進める。計画延長は約3.2㎞で、このうち山間部を貫く約2.6㎞をトンネルで整備する。
当該工事では、石波工区に整備するトンネルのうち、終点側にあたる2工区を施工する。工事概要は、トンネル本体工1044m(幅員6.0(8.5)m)と坑門工1基。トンネル工法はナトム工法、掘削方式は発破掘削方式、掘削工法は上半先進ベンチカット工法。場所は串間市市木で、工期は2025年10月31日まで。
入札は総合評価落札方式(WTO工事JV型)で行い、低入札価格調査制度を適用した。総合評価では、基礎点(90点)と調査基準価格以上の応札者に与える施工体制評価点(10点)、技術提案の内容を踏まえた加算点(最大30点)の合計を技術評価点とし、これを入札価格で除した評価値が最も高かった者を落札者に選定した。
入札の参加業者は、前田・坂下・山崎特定JV、安藤ハザマ・吉原・松澤特定JV、鹿島・大淀・松浦特定JV、飛島・旭・坂口特定JV、清水・志多組・戸敷開発特定JV、大成・富岡・岡﨑特定JV、大林・松本・谷口特定JV、フジタ・矢野・九建特定JV、熊谷組・内山建設・伊達組特定JVの9者。