▲写真は挨拶する田村会長、講演を行う川畑氏、セミナーの模様
一般社団法人宮崎県産業資源循環協会(田村努会長)は、産業廃棄物処理業者向けの「エコアクション21」入門セミナーを、12月11日に宮崎市内で開催した。県内各地から事業所の代表や担当者ら20人がセミナーを受講し、エコアクション21の概要や取り組むメリット、認証取得に向けた取り組みのポイントなどを学んだ。
エコアクション21は、環境省が策定した日本独自の環境マネジメントシステム。PDCAサイクルを基礎として、組織や事業者が環境への取り組みを自主的に行うための方法を定めている。優れた能力や実績を有する事業者を認定する「優良産廃処理業者認定制度」で、エコアクション21は認定要件の一つに設定されている。
主催者挨拶で田村会長は、県内産廃処理業者の質の向上や、環境産業の担い手として地域社会に貢献することを目的に、協会が環境産業育成支援事業に取り組み、その一環として、県内に於ける優良認定事業者の増加を目指していることを説明。セミナーを契機として、エコアクション21の取得に取り組んでもらうよう呼び掛けた。
セミナーの講師は、エコアクション21審査員の川畑新二氏。川畑氏は、中小企業でも容易に取り組めるよう、環境経営システムを構築・運用するための業種別のガイドラインや環境負荷の調査ツールが準備されており、経費節減や生産性向上等の経営面での効果、社会的信頼性の獲得・向上といったメリットがあることを説明した。
また、エコアクション21の認証を取得するため、ガイドラインで規定する環境経営システムの要求事項を満たすためのポイントを解説。認証・登録の手順や準備から認証までのスケジュールのほか、優良産廃処理業者認定制度や持続可能な開発目標(SDGs)との関係性、優良産廃処理業者認定制度のメリットなども紹介した。
エコアクション21は、同じく優良産廃処理業者認定制度の認定要件の一つであるISOシリーズと比べて、運用面や経営面の負担が少なく、入札参加資格の加点評価の対象としている自治体もある。宮崎県産業資源循環協会では、県内の産業廃棄物処理業者によるエコアクション21の取得に向けた取り組みを支援している。
問い合わせ先は、宮崎県産業資源循環協会(宮崎市別府町3番1号宮崎日赤会館2階、電話0985-26-6881、FAX0985-31-1703、メールsato@miyazaki-sanpai.com)。