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新技術・新工法の活用促進、宮崎市で説明会を開催 九地整

      

▲写真は説明会の模様

 国土交通省九州地方整備局は12月9日、宮崎市内で2020年度の「新技術・新工法説明会」を開催した。県内の建設会社や建設コンサルタント会社、行政の技術系職員ら約100人が参加し、新技術活用システムの概要や新技術情報提供システム(NETIS)に掲載されている新技術・新工法について理解を深めた。

 説明会は、社会資本整備に寄与する新技術や新工法を周知し、公共事業での更なる活用を図るとともに、新たな技術開発を促すために九州各県で開催しているもの。主催者挨拶で九州技術事務所の坂口誠技術開発対策官は、説明会の開催趣旨を説明し、情報共有の場として今後の活動に役立ててもらうよう呼び掛けた。

 坂口対策官は、九地整管内の新技術の活用状況やNETISの検索・閲覧方法、掲載期間終了技術の取り扱いのほか、国交省の直轄土木工事で20年度から新技術の活用が原則義務化(九地整は20年8月から運用)されたことを説明。新技術を活用した工事で、コスト縮減や工期短縮といった効果があったことを解説した。

 プレゼンテーションでは、県内外で採用実績がある19の新技術・新工法の特徴等を説明。ライト工業株式会社は、ICTを活用してJETグラウトを見える化した高圧噴射撹拌工法管理システムを紹介し、削孔時の地盤抵抗データから造成時の各種データまで、リアルタイムにグラフとして表示・記録が可能であることを説明した。

 株式会社共立電照は、同社が取り扱うLED照明の導入実績のほか、既存のハウジングをそのまま活用し、光源のみをLEDに交換するエコ・リメイクLEDライトのメリットを説明。新たにNETISに登録されたソーラー充電式LED街路灯(恵みの光)や、小型軽量LEDスリム型トンネル灯(天の川)の特長も紹介した。

 説明会ではこのほか、i-Constructionに関する話題として、九地整の担当者がICT施工の効果やICT対象工種の拡大、BIM/CIMの取り組み、ICT機材調達等に係る支援制度なども解説した。

 宮崎会場のプレゼン技術は次のとおり(発表順)▽ICT-JET▽ワイヤーメッシュCSスペーサー▽エポコラムTaf工法(地中障害物混在地盤対応地盤改良工法)▽天の川LED光源ユニット▽酸化被膜工法▽小形水門用ソーラー開閉機▽Fe石灰改良基礎工法▽パワーグラウト(自己治癒補修材)▽横矢板工法受け金具「とまった君2号・3号・R」▽CMT工法▽重金属不溶化材「デナイトシリーズ」▽コンクリート埋設材路面境界部の調査測定法(NS技術)▽遠隔現場支援システム「V-CUBEコラボレーション」▽Newスリーブ注入工法▽パントレ工法▽社会インフラモニタリングシステムMMSD▽パネクサス(簡単接合標識基板)▽GMネット▽テラグリッド補強土工法。