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山之口運動公園造成工事が起工 無事故の工期内完成を祈願

      

▲写真は起工式の模様

 2027年に本県で開催される国民スポーツ大会等に向けて、山之口運動公園(都城市)の造成工事を施工する9社でつくる安全協議会は、11月6日に現地で安全祈願祭と起工式を執り行った。式典には、発注者である都城土木事務所や地元関係者、施工会社の代表及び工事担当者が出席。神事を通じて、無事故の工期内完工を祈願した。

 総合運動公園をはじめとする県有体育施設の多くは、経年に伴う躯体や設備の老朽化が進み、本県で開催される国民スポーツ大会等に必要な施設基準を満たしていないなどの課題を抱える。このため、山之口運動公園の区域を拡張し、大会の主会場と位置付ける陸上競技場(主競技場・補助競技場)、投てき練習場、多目的広場等を整備する。

 拡張後の敷地面積は約24㌶。このうち、県道422号東側の約18㌶の造成工事を宮崎県が実施する。施工業者は、▽株式会社桜木組▽株式会社木場組▽丸宮建設株式会社▽大淀開発株式会社▽都北産業株式会社▽株式会社徳満建設▽丸昭建設株式会社▽真栄産業株式会社▽吉原建設株式会社―の9社。21年末の工事完了を目指す。

 敷地内の競技及び公園施設に関しては、主競技場(RC造一部S造4階建延べ2万0620m2)と投てき練習場(面積1万4000m2程度)を宮崎県が整備。一方、県道西側(6㌶)の造成工事や補助競技場(S造2階建延べ1900m2)、多目的広場、トイレ棟、休憩所棟等は都城市が整備する。施設全体の概算工事費は約214億円を見込む。

 起工式で挨拶した都城土木事務所の原口耕治所長は、造成工事に本格着手するにあたり、出席者のこれまでの支援と協力に感謝の意を示すとともに、「施工業者でつくる安全協議会を中心に、細心の注意を払いながら、安全第一で工事を進めていく」「地元の負担が軽減されるよう、県としても努力しながら事業を進める」と述べた。

 都城ぼんちスポーツクラブ理事長で、宮崎県議会議員の星原透氏は、陸上競技場の整備決定に至った経緯を紹介するとともに、安全第一の施工や地元との連携強化、地元事業所等を活用した経済への尽力を呼び掛けた。山之口商工会の山元浩之会長は、「地元が待ちに待った起工式を迎えることができ、とても嬉しく思う」と話した。

 安全協議会を代表して挨拶した吉原建設の吉原政秀代表取締役社長は、スポーツランドみやざきの将来を担い、災害時にも効果を発揮する工事に参画できることを「光栄に思う」と述べ、「オール地元業者ならではのチームワークを発揮し、無事故・無災害で工期内に高品質のモノを引き渡すという目標に向かって尽力する」と話した。