五ヶ瀬町は、住民と行政が一体となり、総合的かつ計画的にまちづくりを推進していくための指針となる「第６次五ヶ瀬町総合計画案」をまとめた。安心で快適な暮らしの維持や魅力・活力の創出、地域の支え合いと健康促進、豊かな人・心の育成、持続可能なまちづくりなどを基本目標に掲げ、これを実現するための施策を展開する。
計画案は、まちづくりの考え方や将来像、将来像の実現を目指した施策の大綱を示す「基本構想」、将来像を実現するために分野ごとに施策の方向性などを定める「基本計画」で構成。具体的な事業を示した「実施計画」は別途作成する。計画期間は、基本構想が２０２１年～３０年、基本計画は前期と後期それぞれ５年とする。
基本構想では、地理・地勢や歴史・沿革、人口動態などの町の特性、まちづくりに対する住民の意向調査の結果のほか、少子高齢社会の到来や人口減少、ＩＣＴ技術の発展といった時代の潮流やまちづくりの課題を踏まえ、将来像を「人と『ともに』 地域と『ともに』 自然と『ともに』 笑顔でつながるまち五ヶ瀬」とした。
将来像を実現するため、五ヶ瀬を支える人づくり、持続可能な地域づくり、魅力ある地域資源の活用の３つの視点から、①安心で快適な暮らしを維持する②魅力・活力を生み出す③地域で支えあい、健康で生涯元気に暮らす④豊かな人・心を育む⑤持続可能なまちづくりを推進する―の５つを基本目標に定める。
安心で快適な暮らしを維持するため、公営住宅の維持管理や住宅需要に応じた用地及び宅地の確保、高速道路や町道・地域内道路、国県道の整備促進、公共交通の充実、水道施設の整備・更新と耐震化、自然環境の保全と活用、消防・防災対策の充実、治山・治水による町土の保全、災害に強いインフラ整備の推進などを図る。
また、魅力・活力を生み出すため、農林業の生産環境の整備や担い手の育成支援、商工業の経営基盤強化、観光客の流入促進、雇用の場づくりや人材確保・育成の推進を図る。一方、地域で支えあい、健康で元気に暮らすため、地域福祉や高齢者福祉、障がい者福祉、子育て支援の充実を図るとともに、安心な医療体制の確保に努める。
豊かな人・心を育むため、学校教育や社会教育の充実、社会体育施設の整備といったスポーツの振興、歴史文化の継承と芸術文化の振興、人権尊重・男女共同参画の推進を図る。持続可能なまちづくりでは、効率的な行財政運営やＩＣＴを活用した行政サービスの推進、コミュニティ施設の整備、情報通信基盤の整備などを推進する。
第６次総合計画案は五ヶ瀬町のホームページ等で公開し、１０月２９日から１１月１５日まで持参や郵送、ＦＡＸ、メールで計画案に対する意見を募集する。意見の提出先及び問い合わせ先は、企画課企画調整グループ(電話０９８２－８２－１７１７ＦＡＸ０９８２－８２－１７２３、メールkikakucyosei@town.gokase.miyazaki.jp)。
《第６次総合計画案》