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建設業の3年後離職率、高卒者は45.8% 厚労省

 厚生労働省の調査によると、2017年3月に高校を卒業し、建設業に就職した人の3年以内の離職率は45.8%で、前年同期を0.5ポイント上回った。また、調査対象の産業全体の平均より6.3ポイント高い水準となった。

 就職先の業界を問わず、高卒者全体の状況を見ると、1年目に17.2%、2年目に12.3%、3年目に10.0%が離職している。3年後の離職率は事業所の規模が小さいほど高く、1000人以上は27.4%だったのに対し、5人未満では63.0%で2倍以上の離職率だった。

 同様に、17年3月に大学を卒業し、建設業に就職した人の3年以内の離職率は29.5%だった。前年同期と比べると1.7ポイントの上昇。調査対象となった産業の平均(32.8%)と比べると3.3ポイント低い水準となっている。

 就職先の業界を問わず、大卒者全体では、1年目に11.6%、2年目に11.4%、3年目に9.9%が離職している。高卒者と同じく事業所の規模が小さいほど離職率は高く、「1000人以上」では3年後離職率は26.5%だった一方で、「5人未満」の場合は56.1%で半数を超えた。