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工事検査の指導・助言事項など確認 西臼杵で技術研修会

      

▲写真は挨拶する工藤副会長、松山次長、研修会の模様

 宮崎県土木施工管理技士会高千穂支部と高千穂地区建設業協会(興梠俊茂支部長・会長)は11月12日、高千穂建設会館で2020年度の「土木技術研修会」を開催した。会場内では新型コロナウイルス感染防止対策を徹底した上で、参加した西臼杵地区の多数の技術者が、建設現場における施工上の留意事項等を学んだ。

 挨拶で工藤勝利副会長は、担い手不足や若者の建設業離れにより、建設業を取り巻く環境が深刻な状況にあることを説明。特に、西臼杵管内では作業員の高齢化が進み、技術の伝承など将来的な不安を感じる一方で、「いかなる環境下でも、受注した工事を安全かつ適確に施工することが我々の責務である」と強調。

 また、インフラ整備が遅れている西臼杵地区に於いて、住民の安全な暮らしや住みよい郷土を実現するためには、持続可能な産業として建設業を育成していくことが不可欠であり、「それぞれの現場で積み重ねてきた経験や知識、技術・技能を次の世代に引き継いでいくことが求められている」と述べ、更なる技術の向上に期待を込めた。

 西臼杵支庁土木課の松山英雄次長(土木技術担当)が県土整備行政に対する理解と協力に感謝の意を示した後、工事検査専門員の永野浩一氏と若松卓夫氏が、工事書類簡素化ガイドラインや工事検査における指導・助言事項について解説。宮崎県技術企画課技術調整担当の森川慎也氏は、建設業の働き方改革について説明を行った。

 研修後に行われた意見交換では、竹尾英樹技術委員長が議題内容を説明し、参加者からの質問に対して県の担当者が回答した。研修会ではこのほか、甲斐土木造園株式会社(高千穂町)、株式会社興梠建設(前同)、高千穂土木株式会社(前同)の担当者が、各社がそれぞれ施工した現場で取り組んだ事例などを報告した。