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成長期待企業に山崎産業ら4社 宮崎県企業成長促進PF

      

▲写真は交付式の模様

 県内の産学金労官13機関で構成する宮崎県企業成長促進プラットフォームは、高い技術力や競争力を有し、今後、大きな成長が期待できる「成長期待企業」に、総合工事業の株式会社山崎産業ら4社を認定した。11月17日に交付式を開き、プラットフォームを代表して、宮崎県の河野俊嗣知事から認定証が手渡された。

 プラットフォームが認定する「成長期待企業」は、高い技術力や競争力のあるビジネスモデル等を有し、今後、売上高が大幅に増加するなど、大きな成長が見込まれるとともに、県外からの外貨獲得や県内経済の循環拡大、地域雇用への貢献等を通じて地域経済に寄与する、将来、本県の中核企業となることが期待される企業。

 公募により申し込みのあった企業から候補企業を選定し、候補企業に対して指導や支援を行い、その中から有望な企業を成長期待企業として認定する。認定された企業は事業計画の期間中、経営サポートや人材育成、研究開発、新商品開発、設備投資など、プラットフォームによる支援メニューを重点的に受けることができる。

 今回、成長期待企業に認定されたのは、畜産資材等卸売業の株式会社折原産業(三股町)、食料品製造業のネオフーズ竹森株式会社(都城市)、製造業の株式会社モリタ(宮崎市)、総合工事業の株式会社山崎産業(延岡市)の4社。プラットフォームではこれまでに22社を成長期待企業に認定しており、今回を含めて26社となる。

 新規認定企業のうち山崎産業(山﨑司代表取締役社長)は、大手電力会社が山間部で実施するダムや送電線等の整備及び維持管理等に対して、同社がこれまでに培ってきた土木技術と林業技術を一括で提供する。これに伴い、多支店化によるエリアの拡張を図り、更なる売上げの拡大と中山間地域に於ける雇用の拡大を目指していく。

 折原産業は、日本の気候風土の多様性や農場の特性に応じた畜産設備の開発を推進。ネオフーズ竹森は、HACCP対応の新工場を建設し、生産体制を強化するとともに、商品開発と販路拡大の体制を整える。モリタは、総合商社機能と製造部門に加え、設計開発機能を新設し、一貫体制の幅を拡げることで付加価値の増強を図る。

 17日に行われた認定証交付式で河野知事は、これまでに認定した企業が上場するなど、大きな成果が生まれていることを説明。コロナ禍で厳しい経済状況にある中、将来を見据えて成長に向けた準備に取り組むと同時に、「ポストコロナの宮崎経済を牽引し、地域活性化に尽力してもらうことを大いに期待している」と述べた。