▲写真は挨拶する河野知事、つどい、表彰式の模様
宮崎県が主催する第4回「美しい宮崎づくり」のつどいが、11月11日に宮崎市内で開かれた。会場では、検温やマスクの着用、手指の消毒など、新型コロナウイルス感染対策を徹底。美しい宮崎づくり知事表彰式や事例発表のほか、基調講演、パネルディスカッション等が行われ、美しい宮崎づくりに対する気運を高めた。
つどいは、宮崎県が定める毎年11月の「美しい宮崎づくり推進強化月間」にあわせて開催されたもの。県民の心豊かな暮らしや活力ある地域社会の実現を目指し、官民一体となって地域の素晴らしい景観を守り、創り、生かすことで、魅力ある地域づくり(=美しい宮崎づくり)に向けた取り組みを、それぞれの立場から推進する。
第1部では、美しい宮崎づくりに対する優れた取り組みや功績を称える「美しい宮崎づくり知事表彰」の表彰式を開催。大賞を受賞した「こどものくにガーデンときどき花くらぶ」のほか、3つの部門賞のうち「未来につなぐ景観賞」を受賞した有限会社生目緑地建設など、受賞8団体の代表に対して、河野俊嗣知事が表彰状を贈った。
宮崎市内に本社を置く生目緑地建設(松浦龍次郎代表取締役)は、創業当時から会社周辺の道路で定期的な草刈りや清掃、薬剤散布を行っているほか、近隣の神社で枝下ろしを実施。ホームページで緑化に関するアドバイスを行うなど、地域と連携しながら普及啓発や人材育成に取り組んでいることなどが高く評価された。
挨拶で河野知事は、手つかずの自然や人の手で管理された庭園、人口の構造物に加え、これらをつくるために人が努力する姿など、その全てが美しい宮崎づくりにつながることを強調。表彰受賞者をはじめ、関係者と官民一体で進めてきたこれまでの取り組みを大切にしつつ、その輪がさらに拡がることに期待を込めた。
事例発表では、こどものくにガーデンときどき花くらぶの源香代表が登壇。管理者の引退で存続も危ぶまれたこどものくにのバラ園を再生させるため、誰もが参加しやすい市民ボランティアグループを設立し、一年を通して花を楽しめるガーデンを整備した経緯のほか、様々なイベントの開催等に取り組んでいることを紹介した。
つどいの第2部では、ガーデンデザイナー/ガーデナーの平工詠子氏を講師に招き、「ナチュラリスティックな植栽の魅力」をテーマに講演。現代のガーデン・ランドスケープ界に革命を起こしたデザイナー、ピィト・アゥドルフ氏のドキュメンタリー映画を上映したほか、関係者によるパネルディスカッションも行われた。