▲写真は見学する地元園児、旧橋に設置された看板
「長年、地域を支えてくれた橋に感謝」。東諸地区建設業協会青年部と国富町商工会青年部は、新橋の完成に伴い撤去工事に着手した県道高鍋高岡線の旧本庄橋に、地元の園児や高校生が作成した看板を、仮囲いの一つとして設置した。１１月１０日には、イラストを描いた園児達が現場を訪ね、看板の前で記念撮影等を行った。
１９５８年竣工の旧本庄橋は、６２年間にわたって地域の交通を支えてきたが、経年に伴う主要部材の劣化が進み、大型車の離合が困難な状況にあった。このため宮崎県は、橋梁架替や取付道路を一体的に整備する事業を実施。今年９月に新橋の供用を開始したことを受けて、今年度から３箇年かけて旧橋の撤去工事を進める。
旧橋の両端にそれぞれ設置した看板は、横９０㌢×縦１８０㌢のパネルを横に７枚継ぎ合わせたもの。町内の１０の保育園と幼稚園の園児が自分の似顔絵を描いたほか、手形や足形などを残した。県立本庄高等学校の生徒は、橋をイメージしたキャラクターを描き、「旧本庄橋 永いあいだ ありがとう」と書をしたためている。
１０日には園児達が建設現場を訪ね、看板の前で記念撮影を行ったほか、旧橋を渡りながら周囲の景色を楽しんだり、ドローンが飛行する模様を見学した。東諸地区建設業協会青年部の海老原巧部長は、「コロナ禍で気持ちが塞ぎがちになる中、描かれたイラストや言葉を見て、少しでも元気になってもらえれば」と話した。
作成した看板は、旧橋の上部工撤去が完了する来年５月頃まで設置している。