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妙田処理場と衛生Cを統廃合 汚泥共同処理施設を整備

 延岡市は、設備の更新時期を迎える妙田下水処理場と衛生センター(し尿処理施設)を統廃合し、汚泥共同処理施設として再整備する計画を明らかにした。施設の再整備は、概ね5年後までに実施する第1期と、10~15年後までに実施する第2期に分けて実施。2021年度に第1期の整備に係る詳細設計に着手する予定でいる。

 同市東浜砂町の妙田下水処理場と衛生センターでは、妙田下水処理場の汚泥処理施設で下水汚泥を処理し、し尿・浄化槽汚泥等は衛生センターの前処理施設で受け入れ、消化タンクで消化を行い、妙田下水処理場で汚泥の脱水処理等を行っている。ただ、両施設とも設置から約30年が経過し、機械及び電気設備の更新時期を迎えている。

 このため市は、設備の更新が必要となるこのタイミングに合わせて、汚泥共同処理施設としての再整備を計画。汚泥処理の共同化を促進するため、整備期間を第1期と第2期に分けて、既存の汚泥処理施設を「下水汚泥」と「し尿・浄化槽汚泥等」を共同処理できる施設として整備し、両施設の消化タンクは段階的に廃止する予定でいる。

 このうち第1期では、汚泥混合槽・汚泥混合重力濃縮タンク・汚泥混合脱水機(1台)・し尿受入施設の機械電気設備の整備と、下水処理場の消化タンク(1槽)及び衛生センターの消化タンク(2槽)の撤去を計画。第2期では、汚泥混合脱水機(1台)の整備と、消化タンク(1槽)及びガス発電機設備等の撤去を計画している。

 概算事業費は、概ね5年後までに実施する第1期が約19億円、概ね10~15年後までに実施する第2期が約13億円。下水汚泥とし尿・浄化槽汚泥等を個別に処理する現在の処理方式と比較して、汚泥共同処理施設を整備することにより、建設費で約3億円、維持管理費で毎年約100万円のコスト縮減を見込んでいる。

 財源に関しては、汚水処理及び汚泥処理の広域化・共同化を促進するため、18年度に国土交通省が創設した「下水道広域化推進総合事業」を活用する考え。計画が順調に進めば、21年度から施設整備に係る詳細設計に着手し、順次、事業を進めていく。

 事業の概要や整備過程のイメージ図は、ホームページや上下水道局下水道課、情報公開センター、各総合支所及び支所等で公開し、11月27日まで市内居住者等を対象に意見を募集する。担当課は上下水道局下水道課(電話0982-22-7024、FAX0982-21-9804、メールgesui@city.nobeoka.miyazaki.jp)。

下水道広域化推進総合事業の概要