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PFIで入札手続きを開始 県プール整備運営事業

 宮崎県は11月9日、総合評価一般競争入札で行う「県プール整備運営事業」を公告した。PFI法に基づく特定事業として、宮崎市錦本町の県有グラウンドに整備するプール施設の設計及び建設を行い、完成後15年間にわたって施設の運営と維持管理を行う(BTO方式)。事業期間は契約成立の日から2040年3月31日まで。税抜の予定価格は151億4350万7000円。

 本県開催の国民スポーツ大会及び全国障害者スポーツ大会をはじめ、大規模な公式大会が開催可能な屋内プール施設を整備する。施設は、50mプール、25mプール、トレーニング室、多目的スタジオ、クライミング施設、関連諸室、駐車場等で構成。仮設を含む観客席数は2500席以上で、延床面積は1万3000m2以上を見込む。

 事業ではこのほか、敷地内の余剰地を活用した民間収益施設を一体的に整備する提案を求める。民間収益事業者は、県と事業用定期借地権設定契約を締結し、民間収益事業敷地において独立採算事業として民間収益施設を整備し、その運営・維持管理を行う。借地期間は20年以上50年未満の間で、事業予定者が提案した期間とする。

 入札に参加できるのは、プール施設の設計業務、建設業務、工事監理業務、運営業務、維持管理業務に当たる複数の者で構成するグループ。同一の者が複数の業務にあたることは可能だが、建設業務と工事監理業務は兼ねることができない。

 施設の設計業務に当たる者、工事監理に当たる者は、建築士法第23条第1項の規定による一級建築士事務所の登録を行い、県の入札参加資格で建築設計の認定を受けていること。また、05年度以降に25m以上の屋内公認プール施設、または体育館等の大空間を有する屋内スポーツ施設の実施設計、工事監理を履行した実績を有すること。

 施設の建設業務のうち建築工事に当たる者は、県の入札参加資格で建築一式工事の認定を受け、建築一式工事に係る特定建設業の許可を有すること。総合評定値が1200点以上、年間平均完成工事高が1億円以上であり、複数の者が参加する場合、2社目の総合評定値は950点以上、3社目以降の総合評定値は850点以上とする。

 電気設備工事に当たる者は、県の入札参加資格で電気工事の認定を受け、総合評定値が1100点以上(複数の場合、他の者は840点以上)、年間平均完成工事高が1億円以上。機械設備工事に当たる者は、県の入札参加資格で管工事の認定を受け、総合評定値が1000点以上(複数の場合、他の者は830点以上)、年間平均完成工事高が1億円以上。建築工事に当たる者が電気設備工事と機械設備工事を兼ねることも認める。

 また、施設の運営に当たる者は、県の物品の買い入れ等に係る入札参加資格認定を受け、05年度以降に屋内プール施設に係る1年以上の運営実績を有すること。施設の維持管理に当たる者は、県の物品の買い入れ等に係る入札参加資格認定を受け、05年度以降に屋内プール施設に係る1年以上の維持管理の実績を有することを求める。

 募集及び選定スケジュールは、▽参加表明書の提出=12月11日~14日▽資格確認通知書の通知=12月18日▽第1回競争的対話=12月23日~24日▽第2回競争的対話=21年2月22日~24日▽入札書類(技術提案書)の提出=4月7日~9日▽開札日=4月12日▽落札者の決定・公表=21年6月―を予定する。

 提案審査は、加点審査及び価格審査の総合評価で実施する。加点審査(定性評価値)の配点合計は700点。内訳は、事業実施に関する事項が120点、施設整備に関する事項が260点、運営管理に関する事項80点、維持管理に関する事項が40点、民間収益事業に関する事項が200点。価格審査(価格評価値)は300点とする。

 入札公告や入札説明書、要求水準書、落札者決定基準、協定書及び契約書の素案、様式等はホームページからダウンロードできる。入札等の担当部局は、宮崎県総合政策部国民スポーツ大会準備課(〒880-8501宮崎市橘通東2丁目10番1号、電話0985-26-0084、メールkokuspo-jyunbi@pref.miyazaki.lg.jp)。