宮崎市は、経年劣化により老朽化が進行する「高岡温泉やすらぎの郷」の持続可能な保養施設としての場の提供を模索するため、民間事業者との対話によるサウンディング型市場調査を実施する。自由かつ実現可能な活用アイデアを聞き、今後の施設のあり方について検討するうえでの参考とする。
対象施設は、1998年11月竣工の高岡温泉やすらぎの郷(高岡町小山田)。RC造一部木造平屋建延べ2054m2の建物に、大浴場や休憩室、レストラン、多目的研修室、物販施設を配置している。屋外駐車場は約200台。2019年度の利用者数は11万5286人で、収支は321万円の赤字だった。
市は施設の主な課題として、「施設の老朽化により建物本体や設備関係の修繕費用が急増している」「高齢者の固定客が多く、今後の利用者数の減少が懸念される」「日帰り利用者のみであることから、一人あたりの収益単価が少ない」などを挙げる。
施設の現状や課題を踏まえた対話の内容として、市は▽今後の市場性の有無▽公民連携の可能性(PFI事業等)▽事業参入意欲の有無▽施設を再整備する場合の課題や考え方▽施設に必要と考えられる機能等▽適正な料金設定の考え方▽事業化に向けた市への要望事項―について意見を聞く方針でいる。
対話の参加希望者は、所定の申込書に必要事項を記入し、12月11日までに電子メールで提出する。個別対話は11月20日~12月18日に高岡総合支所で実施。新型コロナウイルス感染防止のため、県外事業者はWEB形式も可能とする。希望者を対象とした現地見学会を11月19日に開催する。
実施要領や申込書は宮崎市のホームページで入手できる。問い合わせ及び申し込み先は、宮崎市高岡総合支所地域市民福祉課(〒880-2292宮崎市高岡町内山2887番地、電話0985-82-1111、FAX0985-82-3779、メール37kikaku-u@city.miyazaki.miyazaki.jp)。