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国道10号住吉道路の早期事業化へ 期成同盟会が決起集会

 国道10号住吉佐土原間バイパス新設促進期成同盟会(戸敷正会長=宮崎市長)は、10月5日に宮崎市の住吉公民館で決起集会を開催した。大会には、地域住民や行政関係者、顧問を務める県議会及び市議会議員に加え、来賓として本県選出国会議員ら総勢約90人が参加。ガンバローを三唱し、早期の開通実現へ気勢を上げた。

 宮崎市北部に位置する住吉道路は、佐土原バイパスと宮崎北バイパスに挟まれた2車線区間。交通容量や安全性の確保、災害時及び救急搬送時における信頼性の向上、移動速達性の確保といった政策目標を実現できる道路整備を目指し、国は現道の西側(山側)に4車線のバイパスを整備する対応方針(西側バイパス案)を決めている。

 西側バイパス案は、国道10号の西側に4車線のバイパスを整備し、通過交通を分離することで交通混雑の緩和を図るもの。バイパス整備区間は、概ね田畑や山地で、自然環境の改変を伴うが、生活環境への影響は小さく、家屋や店舗の移転等も少ない。バイパスの整備延長は約6㎞で、概算事業費は約380~430億円を見込む。

 決起集会で挨拶した戸敷会長は、「早期にバイパスが整備され、安全・安心な交通体系が構築されることを期待している」と述べ、早期の事業化と整備促進を国に要望していく考えを示した。また、国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所の金納聡志所長が、西側バイパス案の概要や事業化に向けた進捗状況などを説明した。

 事業者である九州地方整備局の提案内容を踏まえ、県は8月末~9月末に環境影響評価方法書の縦覧を実施した。今後、方法書に基づく環境影響評価を行い、評価書の作成や縦覧を行う。同様に、九州地方整備局が作成する道路計画案を踏まえ、都市計画の決定に係る縦覧や地元説明会、都市計画審議会への諮問等の手続きを進める。