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町屋古民家の魅力に触れる 高鍋町でヘリテージ講習

      

▲写真は講習会の模様

 一般社団法人宮崎県建築士会とひむかヘリテージ機構は、2020年度第2回講習会を10月24日に高鍋町の旧鈴木馬左也別邸(現・老人福祉館別館)で開催した。「高鍋の町屋に見る古民家の魅力・瓦」をテーマに、元京都府教育庁文化財保護課専門幹の菅澤茂氏ら講師が講演を行ったほか、近隣の街並みを散策した。

 18年6月に設立されたひむかヘリテージ機構は、古民家の保存や活用、登録有形文化財、地域防災、世界遺産など幅広いテーマの講演会を開催。歴史的建造物活用の相談に応じるなど、地域のヘリテージマネージャーや県市町村の文化財関係者、まちづくりに携わる者と連携し、誇りの持てる地域づくりに貢献している。

 講習会は、新型コロナウイルス感染症対策として、マスクの着用や手指の消毒の徹底、参加者に対する検温等を実施するなどして開催。

 高鍋町の歴史的建造物に詳しい株式会社N’sアーキテクトの那須日出夫氏(一級建築士)が案内役を務める中、高鍋城旧武家町に位置する住友三代総理事だった鈴木馬左也の別邸をはじめ、おざわ別館、現在改修を計画している古民家など、町の中心街である十日町通りの町屋をおよそ1時間にわたって散策した。

 その後、鈴木別邸を会場に前述の菅澤茂氏と、日本伝統瓦技術保存会会長の竹村優夫氏(有限会社竹村瓦商會代表取締役会長)の両氏を招いて講習会を開催。「高鍋町の伝統建築と文化財」を演題に、伝統瓦の調査方法や施工、瓦職人の育成と瓦製造の現状から将来の展望などについて説明を行った。