▲写真は作業の模様
宮崎市塗装業協会(後藤正樹会長)は、宮崎市内の公園施設等を対象とした2020年度の「塗装奉仕活動」を実施した。10月中に会員企業が手分けして、市内10箇所の公園施設で遊具の塗装を行ったほか、10月27日には萩の台公園に全会員21社から約30人が集合し、園内の古くなった木製桟橋の塗装作業に汗を流した。
明るく綺麗なまちづくりと市民の生活環境の美化推進に貢献しようと、同協会では1975年(昭和50年)から公園施設等の塗装奉仕活動を実施。毎年10~20公園の遊具等を対象に、会員各社がボランティアで塗り替え作業を行っている。宮崎市長から感謝状が贈られるなど、長年にわたる献身的な活動は高く評価されている。
27日に萩の台公園で行われた作業の開始式で、挨拶に立った後藤会長は、塗装工事業の技能を生かした地域貢献活動を継続してきた意義を強調。多くの会員の協力や作業の段取りにあたった関係者の尽力に感謝の意を示すとともに、事故や怪我の無いよう、安全第一で作業に取り組み、公園利用者に喜んでもらおうと呼び掛けた。
萩の台公園は、軟式野球場やテニスコート等の運動施設、草スキー場や遊具等の遊戯施設、芝生広場を備えた公園施設。開設当初の06年度から、一般財団法人みやざき公園協会を主体とするグループが指定管理を行っているが、園内のトンボ池(ビオトープ)に設けられた木製桟橋は、これまでに塗り替えを行ったことはないという。
さわやかに澄み切った秋空のもと、参加者は互いに協力しながら、専用のスポンジを使って桟橋に付着した汚れやほこりを取り除き、専用の刷毛やローラーで構台部分や歩道部分を丁寧に塗り直した。午前10時頃から開始した作業は午前中で終了し、作業を完了した木製桟橋は、設置当初の輝きを取り戻していた。
宮崎市都市整備部公園緑地課の寺原誠一課長は、協会の取り組みに敬意を表するとともに、コロナ禍で屋外施設の重要性が見直されていることなどを踏まえ、「綺麗になった公園を清々しい気持ちで利用してもらえる」と述べた。みやざき公園協会の山本志朗事務局長は、「施設の長寿命化にもつながる」と感謝の意を示した。