都城地区建設業協会青年部(川本裕之部長)は、9月6日に椎葉村で発生した大規模な土砂崩れで、地元建設会社・株式会社相生組の事務所や家屋等が被災し、現在も3人の行方が分からなくっていることを受けて、都城地区建設業協会の会員企業に対し、義援金の呼び掛けを行っている。
台風10号が最接近した6日20時頃、椎葉村下福良で大規模な土砂崩れが発生。同社の事務所や隣接する家屋等が土砂に飲み込まれ、社長の妻・相生勝子さんと息子で専務の泰孝さん、ベトナム人技能実習生のチャン・コン・ロンさんとグエン・ヒュー・トアンさんが行方不明になった。
同月17日には、現場から下流に約3.5㎞離れた十根川に堆積した土砂の中から、グエンさんの遺体を発見。ただ、警察や消防、椎葉村、同社職員、地元ボランティア、建設関連団体による懸命の捜索にもかかわらず、残る3人は発見に至らず、25日に継続的な捜索は打ち切られた。
泰孝さんは今年5月、日向地区建設業協会青年部の部長に就任。青年部として地域貢献活動に取り組もうとしていた矢先、災害に巻き込まれた。都城地区建設業協会青年部の川本部長は、「ご家族の傷が完全に癒えることはないが、できる範囲で少しでも支えることができれば」と話す。
会員から集めた義援金は、椎葉村が設置している「ベトナム人技能実習生災害義援金」と「椎葉村災害義援金」の2つの口座に送金する予定でいる。義援金に関する詳細は、椎葉村のホームページで確認できる。問い合わせ先は、椎葉村役場総務課(電話0982-67-3111)。