▲写真はテクノ、建設技術、産廃フェアの会場
県内外の優れた技術や製品、学術研究機関の技術情報等を展示・紹介する県内工業の祭典「みやざきテクノフェア」(一般社団法人宮崎県工業会主催)が、10月23日と24日の2日間、宮崎県体育館で開かれた。「つくる・つたえる・つなぐ未来」をテーマに、地元企業や関係団体等がブースを出展し、最新の技術や製品をPRした。
みやざきテクノフェアは、本県産業の活性化や技術の高度化を促進し、工業の振興を図るとともに、県産技術及び製品の利用促進、受発注拡大促進、工業に対する意識醸成の場として開催しているもの。今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、出展ブースの規模を縮小し、工業高校の生徒によるイベントは中止した。
会場には31の企業や団体等が技術や製品を紹介するブースを出展。このうち、株式会社共立電照(宮崎市)は、自然災害への備えだけでなく、平常時にはキャンプやアウトドア等で活用できる災害用ポータブル蓄電池「めらめらジュウデン」や折りたたみ式のソーラーパネル「めらめらソーラー」、蓄電池内蔵のランタンを展示した。
会場内には、今年度の宮崎中小企業大賞を受賞した▽株式会社キヨモトテックイチ▽株式会社清水製作所宮崎▽株式会社高嶺木材▽株式会社ドライアップジャパン―の取り組みを紹介するパネルを宮崎県商工観光労働部商工政策課が展示。また、宮崎県トライアル購入事業者認定制度の概要や2019年度の認定製品も紹介した。
■建設技術フェアと産廃フェアも同時開催
みやざきテクノフェアと合わせて、一般社団法人宮崎県建設業協会主催の「建設技術フェア」と、一般社団法人宮崎県産業資源循環協会主催の「みやざきの産廃ビフォー・アフター」も同時開催された。宮崎県建設業協会は、建機の試乗やパネル展示を通じて、建設業の魅力をPR。宮崎県産業廃棄物協会はリサイクルの重要性を訴えた。
みやざきの産廃ビフォー・アフターでは、廃棄物等の発生抑制や資源の循環的な利用促進を図り、循環型社会の形成に資することを目的とした「みやざきリサイクル製品認定制度」をパネルや製品の展示で紹介。ブース内に隠された答えを見つけるクイズも催し、会員企業の担当者が来場者への説明にあたっていた。
建設技術フェアでは、来場した子ども達が建機を使った魚釣りゲームに挑戦。空高く昇る高所作業車に試乗したほか、レンガと砂を使ったアーチ橋づくりを体験した。パネル展示では、就業体験や出前講座、現場見学会といった協会の取り組みを紹介し、建設業の魅力や役割を知ってもらうためのプロモーション動画も放映した。
宮崎県建設業協会青年部連合会の川口隆二部会長は、「今回のイベントを通じて、広く一般の方々に建設業の果たす役割を正しく理解してもらいたい。建設機械への試乗やアーチ橋造りなどを体験してもらうことで、子ども達が建設業に興味を持つきっかけになれば嬉しい」と話した。