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キヨモトテックイチなど4社が受賞 宮崎中小企業大賞

      

▲写真は表彰式の模様

 県内産業の振興や地域経済の活性化に寄与した中小企業を表彰する「宮崎中小企業大賞」の表彰式が、10月22日に宮崎県庁で行われた。表彰式では、▽株式会社キヨモトテックイチ(日向市)▽株式会社清水製作所宮崎(都城市)▽株式会社高嶺木材(日南市)▽株式会社ドライアップジャパン(木城町)―の4社に、河野俊嗣知事が表彰状を贈った。

 宮崎中小企業大賞は、県内事業所の大部分を占める中小企業のうち、産業振興や地域経済の活性化に特に寄与している企業を表彰するもの。県内企業に対する県民の理解を深めるとともに、優れた取り組みを広く紹介することで本県経済の活性化を図ることなどを目的に、2007年度に創設された。19年度までに44社が受賞している。

 受賞企業の選考では、県内の市町村や商工関係団体等から推薦された県内に本店・事業所を有する中小企業に関して、「オンリーワンの視点」「新技術・新分野進出の視点」「地方創生・働き方改革の視点」に基づき、外部の有識者等で構成する選考委員会が審査を実施。委員会による選考結果に基づき、知事が受賞企業を決定した。

 キヨモトテックイチ(清本康夫代表取締役社長)は、省力化機器の設計製作とメンテナンスのソリューション事業のほか、土木、漁業、医薬品、化学、食品など様々な分野の最新技術装置の開発に取り組んでいる。また、細胞培養酸素供給マイクロバブルスパージャーなど、民間や公設試験研究機関と連携した技術開発の取り組みが評価された。

 製材業の高嶺木材(高嶺清二代表取締役)は、問屋に限らず素材生産業者からハウスメーカー、工務店などと直接つながり、特定の商流に依存しないビジネスモデルを確立。また、飫肥杉の良さを活かした製品開発を進めており、高い強度を誇るフローリング材の開発など、多種多様な商品開発を積極的に行っていることが高く評価された。

 表彰式で河野知事は、「多くの企業が新型コロナウイルスの影響を受けているが、皆様の積極的な取り組みがポストコロナに必ず生きてくる」と期待を込めるとともに、本県の重要な役割を担う中小企業の積極的な取り組み、姿勢が経済の振興に繋がるとして、「皆様が一つのモデルとなって、その先頭を走っていただきたい」と呼び掛けた。

 知事との歓談で、キヨモトテックイチの清本社長は、「これまでの努力や取り組みが表彰という形で認められて嬉しい。受賞は従業員の励みにもなる」と喜びを語った。高嶺木材の高嶺社長は、「県産材の特徴を生かした付加価値のある商品開発に取り組み、世界に日本、そして宮崎の企業をPRしていきたい」と意欲を見せた。