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高千穂の湯の利活用を検討 11月に現地見学会開催

 高千穂町は、2021年3月に閉館する「高千穂の湯」の利活用を検討するための現地見学会を、11月2日と11月10日に開催する。時間は10時~11時30分。町内に本社を有し、施設を利活用した事業の実施を希望する事業者が対象。10月30日までに企画観光課地域振興係へメールまたはFAXで申し込む。

 高千穂の湯(大字三田井3214-1)は、町営の2つの公衆浴場のうちの一つ。町民の健康増進及び地域の振興を図るため、休憩室や浴室等を備えた施設として1998年に竣工した。敷地内には、いきいき温水プールすこやか館と旧高千穂温泉レストハウスを併設し、レストハウスは高齢者給食サービス調理施設として利用している。

 人口減少に伴う施設利用者の減少等に伴い、町営公衆浴場の赤字経営が続いていることから、町は高千穂の湯を閉館することを決定。施設を利活用した事業実施を希望する町内の民間事業者を対象に現地見学会を開催し、その後に行う個別対話で、事業参入の意欲や施設を再整備する場合の課題等について、意見や提案を募る。

 対象施設の規模は、鉄筋コンクリート造2階建、延床面積2214m2。主な施設の機能は、公衆浴場施設と休憩室(和室3室)、駐車場が計85台(うちバス7台)。年間利用者数は約5万4000人(2019年度実績)。19年度決算ベースの歳入合計は約2699万円、歳出合計は約6701万円。

 現時点で事業の種類や方式は設定していないが、▽公有地活用▽定期借地方式▽売却▽その他―を想定する。事業内容やスケジュールは、サウンディング型市場調査の結果を参考に検討する。施設の利用に際しては、合併浄化槽や電気設備等の改修が必要。浴場を利用した事業である場合、町民への開放を原則とすることを重視する。

 利活用希望調査の概要や現地見学会の参加申込書はホームページで確認できる。問い合わせ先は、高千穂町企画観光課地域振興係(電話0982-73-1207、FAX0982-73-1234、メールchiiki@town-takachiho.jp)。

利活用希望調査の概要