宮崎市は、宮崎広域都市計画の花見工業団地地区計画の決定に係る都市計画案の縦覧を開始した。場所は宮崎市高岡町花見の一部(約31.2㌶)。農業構造の改善を促進するための措置と併せて、工業等の導入を計画的に進めるため、適正かつ合理的な土地利用を図り、農村環境と調和した工業団地の形成と良好な環境の保持を図る。
土地利用については、工業等の利便を増進するため、都市計画法の主旨に照らして地区にふさわしくない住宅や店舗のほか、危険物の貯蔵・処理施設等の用途を制限するとともに、周辺環境への影響を考慮して緩衝帯を設ける。
土地利用の方針に基づき、建築物等の用途の制限、容積率の最高限度(200%)、建ぺい率の最高限度(60%)を設定するとともに、良好な景観形成のため、建築物等の形態または意匠の制限、垣・さくの構造の制限を定める。
地区内の主要道路となる区画道路を1路線(延長1160m、幅員12m)配置し、良好な工業団地の形成を図る。建築物の外壁、またはこれに代わる柱の面から地区計画区域の西側隣地境界線までの距離は10m以上とする。
■用途地域など変更
宮崎市は、宮崎広域都市計画の用途地域の変更に係る都市計画案の縦覧も開始した。市街化調整区域から市街化区域に変更する薫る坂地区の区域(約0.7㌶)について、第一種低層住居専用地域の指定を行う。これに合わせて下水道の都市計画も変更し、当該区域を大淀処理区の排水区域に追加する。
このほか、下水道の変更に係る都市計画案では、宮崎市高岡町五町の川原排水区に関して、大淀川の増水時に内水氾濫による浸水被害が発生していることから、当該地区の浸水被害の軽減を図ることを目的に、川原雨水ポンプ場(宮崎市高岡町五町字南川原、敷地面積約2300m2)をその他の施設に追加する。