建設ネット企画画像 四角 四角

賑わい創出、宮崎の元気を発信 宮崎駅西口広場が完成

           

▲写真は式典の模様

 宮崎県がJR宮崎駅西口で進めていた「宮崎駅西口駅前広場再整備事業」が完成し、10月16日に現地で完成式典を開いた。宮崎県の河野俊嗣知事や宮崎県議会の丸山裕次郎議長、宮崎市の戸敷正市長のほか、宮崎県の関係者や再整備の設計・施工に携わった事業者の代表らが出席し、中心市街地の賑わい創出や波及に期待を寄せた。

 九州旅客鉄道株式会社と宮崎交通株式会社が11月20日に開業させる「アミュプラザみやざき」や、10月14日に宮崎駅構内にリニューアルオープンした「ひむかきらめき市場」で創出される賑わいを更に大きくし、これを中心市街地へとつなげるため、宮崎駅西口の駅前広場(約6500m2)を中心とする区域を再整備したもの。

 宮崎駅と隣接するアミュプラザみやざきのうみ館前に、大屋根を備えたアミュひろば(約1250m2)を設置。広島通り(あみーろーど)方面に向かう南西区画に賑わい・交流空間を整備したほか、タクシープールやロータリーの再配置、広場及びロータリーの舗装、通路シェルターや案内板の設置、照明灯及び植栽等の整備を行った。

 16日の式典で挨拶した河野知事は、再整備事業に携わった関係者の尽力に感謝の意を示すとともに、「誰もが楽しめ、にぎわいを創り、つなげる駅前広場」がコンセプトであることを説明。宮崎駅やアミュプラザみやざきとともに賑わいを創り、これを中心市街地に繋げると同時に、「宮崎の元気をここから拡げたい」と述べた。

 来賓祝辞では、県議会の丸山議長、宮崎市の戸敷市長、九州旅客鉄道の青柳俊彦代表取締役社長、宮崎交通の菊池克賴代表取締役社長が挨拶。丸山議長は、駅西口一帯の再整備で新たな人の流れが生まれ、産業面・観光面の振興に繋がることを期待し、戸敷市長は、宮崎駅東口から宮崎港に繋がる幹線道路の早期整備に意欲を示した。

 その後、宮崎県西口広場再整備検討委員会の出口近士委員長が整備概要を報告。歩行者の安全を確保するため、市道との接続部を閉鎖し、タクシーの進入・退出口を1箇所に集約したほか、通路シェルターを整備して賑わいを繋げるための動線の連続性を確保したこと、景観機能やバス乗場の利用性の向上を図ったことを説明した。

 式典ではこのほか、旧広場に植栽されていたクスノキを県内企業に移植したり、ベンチとして再利用したことも紹介。宮崎の発展など様々な思いを込めたメッセージを書き込んだレンガを広場に設置し、通路シェルターや街灯の一斉点灯で事業の完成を祝った。