▲写真は知事賞、県土整備部長賞の受賞者
宮崎県は１０月１３日、２０２０年度「宮崎県優良工事表彰」の知事賞の表彰式を県庁で行った。表彰式には、▽富岡建設▽オリエンタル白石・大和開発・旭建設特定建設工事共同企業体▽清本鉄工▽小園建設興業▽米澤土木―の５社の代表と技術者が出席。河野俊嗣知事が表彰状と記念品を贈り、創意工夫に満ちた施工と優れた技術を称えた。
宮崎県優良工事表彰は、公共三部(県土整備部・農政水産部・環境森林部)が所管する建設工事で、工事成績が優秀であり、かつ他の模範となる取り組みを行っている工事を表彰するもの。建設関係業者の意欲向上を図り、公共工事に対する県民のイメージアップに繋げることなどを目的として２０１０年度に創設された。
表彰の対象となったのは、前年度に完成した公共三部所管の工事で、工事成績評定が対象工事全体の平均点以上であり、施工・施工管理・安全対策・地元調整・環境対策等で取り組んだ創意工夫や努力が顕著な効果を発揮し、地域住民や現場作業員等の喜びや感謝につながった工事。各部に設けた選考委員会で受賞工事を決定した。
表彰式で河野知事は、「厳しい施工条件に対応し、安全・品質の確保や地域住民への配慮に努め、素晴らしい工事を行っていただいた」と感謝の意を示し、インフラ整備が県民を守り、暮らしの利便性を高める重要なものであることを強調した。
また、地域住民の命を守る防災・減災、国土強靱化のための財源確保や、建設産業を支える人材の確保に取り組む考えを示し、「皆さんと力を合わせて、本県の更なる発展のためのインフラ整備と建設産業の発展に尽力していきたい」と述べた。
富岡建設が施工した(仮称)仮屋１号橋橋梁上下部工で現場代理人を務めた倉永友則氏は「会社として知事賞の受賞は初めて。工事に携わった全員の努力が認められて嬉しい。今後も表彰を受賞できるよう、後進の指導や育成にも努めていきたい」と話した。
また、小園建設興業が施工した畑地帯総合整備事業で現場代理人を務めた小園孝久氏は、「工事完成後に使ってもらう方々に喜んでもらえることが一番の励み。今後も情熱と思いやりを持ち続け、誠心誠意、業務に邁進していきたい」と意気込みを語った。
知事賞の受賞工事は以下のとおり(▽施工業者＝①対象工事②発注機関)。
▽富岡建設株式会社＝①平成３０年度交建防安第４０－４３－２号日南志布志線仮屋工区(仮称)仮屋１号橋橋梁上下部工工事②日南土木事務所
▽オリエンタル白石・大和開発・旭建設特定建設工事共同企業体＝①平成２９年度交建防安第１７－７２－４号高鍋高岡線本庄橋工区本庄橋上部工(Ｐ２・Ｐ３張出)工事②高岡土木事務所
▽清本鉄工株式会社＝①平成２９年度交建防安第２６－８－２号国道２１９号小春工区小春２号橋上部工工事②西都土木事務所
▽株式会社小園建設興業＝①平成３０年度畑地帯総合整備事業(担手育成)後川内１期地区３工区②西諸県農林振興局
▽株式会社米澤土木＝①平成３０年度災害関連緊急治山事業古田之元②児湯農林振興局。
■受賞が技術者の誇りと自信に
同日には、２０２０年度「宮崎県優良工事表彰」の部長賞の表彰式も行われた。県土整備部長賞を受賞した▽川正建設▽丸山工務店▽三矢建設―の３社、農政水産部長賞と環境森林部長賞をダブル受賞した山崎産業の代表及び技術者に対して、各部長が表彰状と記念品を贈り、受賞工事に於ける各社の努力と功績を大いに称えた。
県土整備部長賞の表彰式で明利浩久部長は、表彰を通じて「地域を支える建設産業の重要性が広く県民に理解され、将来を担う若手技術者の育成・確保に繋がることを期待する」と述べるとともに、更なる地域経済の活性化や生活環境の改善が図られるよう、建設産業と力を合わせてインフラ整備に取り組んでいく考えを示した。
受賞者を代表して謝辞を述べた川正建設の本部喜好代表取締役は、「受賞は各企業にとって身に余る光栄であり、現場代理人や主任技術者の誇りと自信に繋がる」「今後も地域の安全・安心を守るため、更なる発注機関との連携強化を図るとともに、知恵を出し、技術を磨いて、安全で豊かな郷土宮崎づくりに尽力したい」と語った。
部長賞の受賞工事は以下のとおり(▽施工業者＝①対象工事②発注機関)。
〔県土整備部〕
▽株式会社川正建設＝①平成３０年度交付建設第３５－１２－６号県道佐土原国富線広瀬工区道路改良工事(その３)②宮崎土木事務所
▽株式会社丸山工務店＝①平成３０年度防災通砂第９－２号斧研谷川２砂防えん堤工事②小林土木事務所
▽株式会社三矢建設＝①平成３０年度交付建設第３６－１－２号国道３８８号赤木工区道路改良工事②日向土木事務所
〔農政水産部〕
▽株式会社山崎産業＝①平成３０年度農業用河川工作物応急対策事業粟野名地区１工区②東臼杵農林振興局
〔環境森林部〕
▽株式会社山崎産業＝①平成３０年度復旧治山事業畑村②東臼杵農林振興局。