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10社23製品に認定証交付 リサイクル製品認定制度

      

▲写真は交付式の模様

 宮崎県は、2020年度「みやざきリサイクル認定製品」に10社の23製品を選定した。廃棄物等を資源として有効利用したもののうち、品質や安全性等の基準を満たす安全・安心な製品を知事が認定するもの。10月9日に宮崎県防災庁舎で認定証交付式を開催し、環境森林部の佐野詔藏部長が各社の代表に認定証を手渡した。

 みやざきリサイクル製品認定制度は、廃棄物等の発生抑制や資源の循環的な利用の促進、リサイクル産業の育成・振興を図り、循環型社会の形成に資することを目的として10年に創設。18年度までは一般社団法人宮崎県産業廃棄物協会(現・宮崎県産業資源循環協会)が認定していたが、19年度から宮崎県知事の認定に移行した。

 20年度の認定に際し、県は今年7月から8月にかけて▽土木建築資材▽農業用資材▽有機系土木・園芸資材▽燃料資材▽家庭・一般事務用品―の5品目を対象に認定製品を募集。学識者や業界関係者で組織する審査委員会(中澤隆雄委員長=宮崎大学名誉教授、委員7人)が審査を行い、10社が申請した23製品を選定した。

 交付式で佐野部長は、ウィズコロナ・ポストコロナ時代に於いて、資源の効率的・循環的な利用を図り、付加価値を最大化する循環経済への移行を国が目指していることを説明。リサイクル認定製品をはじめとする4Rの推進が重要な役割を果たすことを踏まえ、認定者に「他の県内企業のロールモデルになって欲しい」と期待を込めた。

 認定者を代表して挨拶した南國興産株式会社の弓削昭男代表取締役は、「今までは捨てられていた品を有効活用し、付加価値を付けて再利用するなど、全社が循環型社会の構築を目指して頑張っている」と述べる一方、新型コロナの影響等も踏まえ、「経営的には厳しいものがある。更なる支援と協力をお願いしたい」と述べた。

 今年度の認定者と認定製品は次のとおり。
▽日本道路株式会社=再生加熱アスファルト混合物3製品
▽九州中川ヒューム管工業株式会社=再生プレキャストコンクリート製品6製品
▽株式会社エコ・リサイクルセンター=再生クラッシャーラン1製品
▽大淀開発株式会社=再生クラッシャーラン1製品
▽有限会社テクニカルキナイ=再生クラッシャーラン1製品
▽株式会社太陽興産==再生クラッシャーラン、再生砂各1製品
▽原田建設株式会社=再生クラッシャーラン、瓦チップ、木材チップ各1製品
▽有限会社エコロ=ひむかバーク(肥料)4製品
▽南國興産株式会社=甘藷ミール(飼料)1製品
▽株式会社エフピコ=A-PETたまごパック(プラスチック製品)1製品。