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建設業の若年労働者は2割 厚労省が雇用実態調査

 建設業で働く全労働者に占める若年労働者(満15歳~34歳)の割合は21.6%で、鉱業・採石業・砂利採取業、運輸業・郵便業に次いで3番目に低いことが、厚生労働省が行った「2018年若年者雇用実態調査」の結果から分かった。建設業で過去1年間(17年10月~18年9月)に「正社員として採用された若年労働者がいた」事業所の割合は43.8%、過去1年間(同)に「自己都合により退職した若年労働者がいた」事業所は33.6%だった。

 この調査は、日本標準産業分類に基づく16大産業に属した5人以上の常用労働者を雇用する事業所を対象に18年10月1日現在の状況について調査した。調査対象1万7112事業所のうち9455事業所から回答を得た。有効回答率は55.3%。

 建設業で働く正社員のうち若年労働者の占める割合は20.4%、正社員以外の労働者に占める若年労働者の占める割合が21.2%あった。その一方で、建設業では若年正社員の30.1%が過去1年間(同)に自己都合によって退職し、正社員以外の若年労働者も6.7%が自己都合で退職していることも分かった。

 他方、建設業には、正社員以外の労働者を正社員に転換させる「制度がある」と答えた事業所が39.3%あった。また、フリーターから正社員の採用選考に応募があった建設業の事業所が14.3%あり、このうち11%の事業所が採用していた。採用したフリーターの年齢層は「15歳~34歳のみ」が6.8%、「35~44歳のみ」が0.2%。「15歳~34歳」「35~44歳」の両方とも採用した事業所が4.0%あった。