再生可能エネルギー発電事業等を手掛ける日立サステナブルエナジー株式会社(石田桂取締役社長、茨城県日立市)が日南市で計画する「(仮称)日南風力発電事業」に関して、宮崎県は同社が作成した環境影響評価方法書の審査を行い、１月２２日付で環境保全の見地からの知事意見を同社に提出した。
日南市に最大総出力２万㌔㍗の風力発電所を新設する計画。開発事業を行うための環境影響評価(環境アセスメント)の中で作成する環境影響評価方法書は、「対象事業に係る環境影響評価(調査・予測・評価)を行う方法」の案について、環境の保全の見地から意見を求めるために事業者が作成する。
評価方法書の知事意見では、環境影響評価の実施に際して、住宅の分布や風況、自然状況等の多面的な視点から評価を行うことや、風力発電機の機種の選定及び配置の検討にあたり、単機出力及び基数の見直しも含めて検討し、環境及び近隣住民への影響を回避または極力低減することなどを求めた。
また、対象事業実施区域及びその周辺に於ける騒音・振動・超低周波音や水環境、施設の稼働に伴う風車の影による影響、景観及び動植物及び生態系等に関して、環境影響を回避または十分に低減できない場合は、対象事業実施区域の変更及び事業計画の中止を含めた計画見直しを行うこととした。