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橋梁長寿命化へ、修繕計画と個別計画 西都市

 西都市は、2014年度から近接目視で行ってきた道路橋及び横断歩道橋の点検結果を踏まえ、長寿命化や維持管理コストの最適化などを目的とした「橋梁長寿命化修繕計画」の見直しと個別施設計画の策定を行った。計画期間は19年度から10年間。当該計画に基づき点検や補修を進め、安全・安心で効率的な橋梁の管理を図る。

 市が管理する橋長2m以上の橋梁(370橋)のうち、供用後50年以上が経過する橋梁は50橋(約14%)だが、20年後には266橋(約72%)に達する。損傷が深刻化してから大規模な修繕等を行った場合には多額の費用が必要となるため、定期的な点検と予防的な補修を行うことで、ライフサイクルコストの縮減を図る。

 計画の対象橋梁は、18年度末時点で市が管理する370橋(道路橋368橋、横断歩道橋2橋)。5年に1度の定期点検や、点検結果に応じた修繕時期の見通しを立てるため、計画期間は19~28年度の10年間とする。点検結果に基づく橋の健全度と重要度を加味した評価値を用いて、対策の優先順位を評価する。

 14年度から行った定期点検で、次回点検までに修繕が必要と診断された橋梁(判定区分Ⅲ・Ⅳ)が10橋あることを把握。これを踏まえ、次回の点検・診断や修繕・更新、さらには更新の機会を捉えた機能転換・用途変更、複合化、集約化、廃止・撤去、耐震化等の必要な対策について、講じる措置の内容や実施時期を整理した。

 計画によると、19年度は牛掛橋の更新工事(~23年度)や28橋の点検を実施。20年度も引き続き、牛掛橋の更新工事を行うほか、96橋の点検を行う予定でいる。策定した計画に基づき、21年度以降も定期点検や補修に必要となる設計、補修工事に取り組む。橋梁長寿命化修繕計画と個別施設計画はホームページで確認できる。

橋梁長寿命化修繕計画と個別施設計画