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役割分担を明確化、新体育館整備で協議 県と延岡市

 宮崎県は、2026年の国民スポーツ大会及び全国障害者スポーツ大会の開催に向けて延岡市と共同整備する体育館に関して、今年度中に両者の役割分担等を定めた協定を締結する。新体育館の建設や敷地内駐車場、外構整備は県の役割とし、敷地外駐車場の用地取得・整備や既存体育館の解体工事は市の役割とする考え。

 延岡市民体育館の敷地内に新設する体育館は、メインアリーナ及びサブアリーナを段階的に整備する。全体の延床面積は1万2500m2程度を想定し、メインアリーナには固定席2千~3千席、可動席1千~2千席を配置する。施設整備費は、調査・設計等を約5億円、本体建設工事費や外構工事費等を約85億円と試算する。

 整備に際しては、既存の市民体育館の別館を取り壊し、その跡地を含むスペースにサブアリーナを建設する。サブアリーナの供用開始後、既存の市民体育館の本館を取り壊して、跡地にメインアリーナを建設する。段階的にサブアリーナとメインアリーナの整備を進めることで、既存施設の市民利用などに配慮する。

 県と市が共同で整備することに伴い、両者の役割を明確にするための協定締結に向けた協議が進む。県は新体育館や敷地内駐車場及び外構に係る基本・実施設計、建設工事を行い、市は敷地外駐車場の用地取得と整備、既存の市民体育館の解体を行う方針。

 このうち、既存体育館の解体設計は市の役割であるが、新体育館の建設と密接に関連するため、県が解体設計を行い、市が費用負担する方向で調整を進めている。整備や管理運営等に係る費用負担や周辺環境の整備内容については、別途、協議が進む。

 新体育館建設に係る設計業務は石本・宮崎設計業務共同企業体が担当し、20年11月末日までに完了させる予定。既存体育館の解体工事は、20~21年度に別館、22~23年度に本館の2期に分けて行う。新体育館に関しては、21~22年度にサブアリーナ建設工事、23~24年度にメインアリーナ建設工事を行う予定。