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敷地内に多目的屋内施設新設 西階公園防災等施設構想

 延岡市は、宮崎県地域防災計画で災害時の後方支援拠点に位置付られている西階公園の防災機能強化を目的に、「西階公園防災等施設構想」を策定した。災害時における公園内の各施設の役割やゾーニングに加え、救援物資の集積・仕分け・搬送拠点、一時的な避難スペースの役割を果たす多目的屋内施設の整備方針も示した。

 構想では、災害時の防災拠点や市民の健康づくり・体力づくりの場、アスリートタウンづくりの場、スポーツランドみやざきの全県展開に向けた拠点といった西階公園の担うべき機能を整理。これを踏まえ、将来像を「市民の健康とまちの安全を担うスポーツ交流拠点」と設定し、その実現に向けた施設整備の基本方針などを明示した。

 施設の仕様イメージでは、既存の陸上競技場や補助グラウンド等を救出救助及び消火に係る応援活動のための宿営場所や駐車場として活用するほか、野球場を応援部隊の駐車場や支援隊の受け入れ場所として活用する。また、防災用資機材や食糧、医療・衛生用品、避難生活用品など、機能に応じた備蓄品保管機能も確保する。

 一方、災害時の避難場所や一時的避難生活場所、救援物資及び生活物資等の集積・仕分け・搬送拠点と位置付ける多目的屋内施設は、支援物資必要量の集積面積や他市の事例等を参考に、施設規模を55m×55m(3025m2)程度と想定。立地の優位性等を踏まえ、既存の25mプール及び幼児用プール付近を整備候補地とする。

 県内の同規模の施設を参考とした建設費用は約10億円で、財源には国土交通省の社会資本整備総合交付金を充てることを視野に入れる。新設する多目的屋内施設は、通常時にフットサルや野球、ソフトボール、グランドゴルフといった各種スポーツ・レクリエーション、小規模な大会等が開催できるスペースとしても活用する。

 西階公園防災等施設構想はホームページ等で公開し、市内居住者を対象に2月14日まで意見を募集する。担当課は延岡市教育委員会保健体育課(電話0982-22-7033、FAX0982-22-1067、メールh-taiiku@city.nobeoka.miyazaki.jp)。

西階公園防災等施設構想