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週休2日交替制、上半期実施件数は84件 国交省

 国土交通省のまとめによると、2019年度上半期に週休2日に取り組んだ直轄工事は2458件となった。週休2日工事として公告した4902件の50.1%で、受注者が週休2日を実施していることになる。土日・祝日に作業が必要な維持工事を対象に試行を始めた「週休2日交替制モデル工事」は84件の工事で実施している。

 直轄工事の週休2日実施工事の件数は、16年度に165件、17年度に1106件、18年度に3129件にまで増加。19年度は9月末時点で前年度の78.6%に当たる2458件を実施しており、3月末までには前年度を大きく上回る見通しだ。

 19年度上半期に週休2日工事として公告した4902件の内訳は、発注者指定407件、受注者希望4370件、交替制(受注者希望)125件。このうち、維持工事を対象とする交替制は、公告件数125件のうち84件の受注者が交替制の週休2日に取り組んでいる。

 交替制では、技術者・技能労働者の休日確保の状況に応じ、労務費を補正している。交替制の受注者からは、労務費だけでなく、共通仮設費・現場管理費の補正や、交替要員を確保できない、といった声があるという。