三股町は、近接目視により2014年度から行っている町内橋梁の定期点検の結果を踏まえ、12年度に策定した三股町橋梁長寿命化修繕計画を見直し、個別施設計画をまとめた。計画期間は19年度から10年間。当該計画に基づき、町が管理する橋梁を健全に維持管理し、重大かつ致命的な損傷に至る前に修繕を行う。
町が管理する橋長2m以上の橋梁(129橋)のうち、供用後50年以上が経過する橋梁は18年12月時点で25橋あり、20年後には106橋に達する。損傷が深刻化してから大規模な修繕等を行った場合には多額の費用が必要となるため、定期的な点検と予防的な補修を行い、ライフサイクルコストの縮減を図る。
個別施設計画の対象は、18年度時点で町が管理する129橋。5年に1度の定期点検や点検結果に応じた修繕時期の見通しを立てるため、計画期間は19~28年度の10年間とする。点検結果や補修履歴を踏まえ、適宜、計画を更新する。
個別施設計画では、定期点検の結果を踏まえ、次回の点検・診断や修繕・更新、さらには更新の機会を捉えた機能転換・用途変更、複合化、集約化、廃止・撤去、耐震化等の必要な対策について、講じる措置の内容や実施時期を整理している。
計画によると、19年度は依徳橋(寺柱35号線)や小園橋(餅原・小園線)の補修工事、蔵元橋(谷・高畑線)の定期点検を実施。20年度は約3千万円を投じて、、高畑1号橋(高畑5号線)や寺柱2号橋(寺柱・小鷺巣2号線)、内之木場橋(内之木場2号線)の補修工事のほか、4橋の設計と20橋の定期点検を行う予定でいる。
21年度以降も、年間あたり2千万円~3千万円程度を投じて、補修に必要となる設計や補修工事、定期点検を実施する。三股町の橋梁・横断歩道橋長寿命化修繕計画と個別施設計画はホームページで確認できる。