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ドローンの点検活用、タンク内で飛行試験 経産省

 経済産業省は、石油プラント設備でのドローンの活用に向けて、タンク内部でドローンを飛行させる実証実験を1月30日に出光興産千葉事業所で実施する。実験結果を踏まえ、現行では目視で行っている法定検査を代替できる可能性を検証し、ドローン活用を制度上に位置付けるための検討を行う。3月に総務省消防庁、厚生労働省と3省会議を開き、プラントにおけるドローンガイドラインの改定などに反映していく。

 石油コンビナートのプラント分野においても道路構造物などと同様に、老朽化した施設の効率的な点検が課題となっている。経産省など3省は19年、プラント敷地内の屋外空間でドローンを安全に利用する際の留意事項をまとめたガイドラインを策定。利用ルールを整備したことで、プラント事業者による試行的なドローン活用が急速に進んだ。

 経産省は今回、屋外だけでなく、配管やタンクなど設備内部をドローンで点検するための方策を検討する。実証実験を通じて、GPS通信が困難な条件下での実用性を確かめる。