▲写真は出前講座の模様
建設産業の魅力を若者に知ってもらおうと、株式会社F・C(山下晃司代表取締役)は1月20日、県立都城工業高等学校の建設システム科2年生を対象とした出前講座を開いた。測量業務に携わる専門家の講話や実習体験を通じて、参加した39人の生徒は働くことの意義を学び、仕事に対する理解や興味を深めた。
同社では、建設業に関係する学校を対象に毎年、同様の出前講座を開催している。今回は、同校の建設システム科が推進する「人々が安全で快適に生活するために必要な街づくり」という理念の補完になればとの思いから、出前講座を企画・開講した。
出前講座では、F・Cの栗山達平氏が建設産業、特に測量分野に関する人手不足の現状や仕事の内容について説明。最新技術である路面性状計測車の仕組みや機能などを紹介し、路面性状計測車がどのように稼動し、データ化しているのかを解説した。
このほか、同社が保有するハンディプロファイラー「するする君」を使って、生徒が路面の縦断形状や平坦性、凹凸形状の測定を体験した。実際に機械を使って作業することで、生徒は測量の面白さや重要性などを体験しながら学んだ。
参加した生徒は、「路面性状計測車という珍しい車輌に乗せてもらえたうえ、学校の授業では習わない貴重な体験をさせてもらった。昔の測量の仕方と今の測量の違いを見て、機械の凄まじい進歩を感じた」と話していた。
同社の伊藤淳氏は、「最新の機械に触れて新技術を学ぶことは、将来、測量等の職業に就いた際に、少なからずプラスになると考えている。出前講座を通じて、測量の面白さや可能性を伝えていきたい」とその意義を強調した。