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ものづくりの楽しさを伝える 宮崎市で技能まつり開催

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▲写真は会場の模様

 ものづくりの楽しさや大切さを広く知ってもらおうと、宮崎県と宮崎県職業能力開発協会、宮崎県技能士会連合会が主催する「第37回技能まつり」が、1日19日に宮崎市の大型商業施設で開かれた。建設関連技能士会がものづくり体験コーナーを設置し、会場を訪れた親子連れや買い物客らにものづくりの魅力を伝えた。

 オープニングセレモニーで宮崎県職業能力開発協会及び宮崎県技能士会連合会の横田照夫会長は、「技能体験やステージイベントを通じて、匠の技を体験して欲しい」と挨拶。宮崎県の河野俊嗣知事は、暮らしを支える技能の大切さを体験し、将来に繋いでいく重要性を訴え、更なる技能の振興に努めていく考えを示した。

 技能士会が設置した体験ブースでは、宮崎県塗装技能士会がミニハウスにペイントを施すコーナーを設置し、訪れた子ども達が好みの色に壁や屋根を塗り分けながら作業を楽しんだ。宮崎県建築大工技能士会が設置した本立・花台の製作コーナーでは、大人から子どもまで幅広い参加者が、工具を使って組立作業に挑戦した。

 宮崎県左官技能士会は、着色した壁塗り材とコテで人気キャラクターなどを描く体験コーナーを設置。宮崎県造園技能士会は石や苔、草木を使ったミニ箱庭の作成体験を、宮崎県園芸装飾技能士会はコンテナガーデン(寄せ植え)の作成体験を行ったほか、西都高等職業訓練校のブースではミニ椅子を作成した。

 ステージイベントでは、宮崎県屋根工事組合連合会の青年部が瓦葺きの実演を行い、全日本瓦工事業連盟がまとめた瓦屋根標準設計・施工ガイドラインに基づく、地震や台風、竜巻等に強い工法を紹介した。宮崎県鳶技能士会が行ったはしご乗りでは、次々と繰り出される匠の技に大きな歓声と拍手がわき起こった。

 イベントではこのほか、全技連マイスターの盆景や家紋・破風飾り、フラワーデザイン、ドレスなどを展示。コンクリート積みブロック技能士会は、法面災害復旧工事に於ける作業の模様や石組みの写真を展示した。