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請負金額は前年同月比43%増 12月の県内公共工事動向

 西日本建設業保証株式会社宮崎支店が前払保証を基にまとめた県内の公共工事動向によると、12月に同社が取り扱った公共工事の請負金額の合計は114億9300万円で前年同月比43.0%増、件数は382件で同2.8%減となったことが分かった。

 12月の請負金額を発注者別に見ると、国が12億8000万円(同2.4%減)、独立行政法人等が1900万円(同70.7%減)、県が69億0400万円(同84.4%増)、市町村が32億1200万円(同11.3%増)で、前年同月と比べて県が大幅に増えた。その他の発注機関は7600万円(同178.1%増)だった。

 地区別の請負金額は、宮崎地区(56億4300万円、同189.9%増)、日南地区(5億9200万円、同96.6%増)、都城地区(10億1300万円、同122.5%増)、高岡地区(1億3600万円、同376.9%増)、西都地区(6億6800万円、同116.3%増)、高鍋地区(9億3800万円、同335.9%増)、日向地区(9億2300万円、同39.2%増)、延岡地区(5億3100万円、同2.6%増)の8地区で増加。

 一方、串間地区(1億3000万円、同94.8%減)、小林地区(6億4500万円、同12.9%減)、西臼杵地区(2億7000万円、同27.7%減)の3地区は減少した。

 大型工事では、熊本防衛支局の新田原(元)試運転場改修工事[対象額2億6400万円]、宮崎県の防災拠点庁舎建設主体工事[同38億9600万円]、宮崎市の昭和通線(小戸之橋)取付道路整備工事(但し橋梁工)[同2億3200万円]、西都市の新庁舎建設事業建築主体工事[同2億3000万円]などがあった。

■今年度累計は前年比19%増

 2019年度第3四半期まで(4月~12月)に同社が取り扱った県内の公共工事の累計は、件数で3437件、請負金額で1124億7700万円となった。件数は前年同期比6.7%増、請負金額は同19.4%増で、いずれも増加した。

 請負金額の累計を発注者別に見ると、国が217億7200万円(同5.8%増)、独立行政法人等が26億2600万円(同52.1%増)、県が431億8700万円(同19.4%増)、市町村が437億8000万円(同32.1%増)で、前年同期と比べていずれも増加した。その他の発注機関は11億0900万円(同57.5%減)だった。

 地区別の請負金額は、宮崎(6.8%増)、日南(9.2%増)、都城(29.9%増)、高岡(10.1%増)、西都(29.0%増)、高鍋(24.9%増)、日向(28.9%増)、延岡(同59.4%増)、西臼杵(63.3%増)の9地区で増加。串間(同36.3%減)と小林(1.4%減)の2地区は減少した。

 請負金額を資本金別にみると、3億円未満の中小企業は832億8400万円(同19.9%増)、3億円以上の大手企業は56億5900万円(同37.1%減)。一方、特定建設工事共同企業体での請負金額は235億3200万円(同49.0%増)だった。

 資本金別にみた請負金額の増減率は、1千万円未満が12.5%増、1千万円~5千万円が22.6%増、5千万円~1億円が10.0%増、1億円~3億円が43.8%増、3億円~5億円が25.4%増、5億円~10億円が466.2%増、10億円以上が45.3%減。10億円以上の階層のみ前年同期比で減少した。

 工種別の請負金額は、土木が742億6800万円(同9.4%増)、建築が199億0700万円(同44.1%増)、電気が58億5500万円(同72.8%増)、管が47億6000万円(同128.6%増)で、いずれも増加した。測量・調査・設計の請負金額は54億1300万円で、同0.4%の微減。その他は22億7200万円だった。

12月の発注機関別内訳