三股町は、旧町営住宅の五本松団地跡地を活用した交流拠点施設の整備に向けて、町民と拠点づくりを考えるワークショップ(WS)を開催している。これまでに開いた4回の会合で、地区の魅力や課題の抽出、拠点づくりの方向性、具体的な機能や配置について意見を交わした。1月22日に開く最後のWSで、整備イメージや次年度以降のスケジュールを共有し、今年度に基本構想を策定する。
人口減少問題への対応や中心市街地の活性化を目的に、生涯学習や地域活動、健康増進、身近なスポーツの振興を図りつつ、子どもや子を持つ親を取り巻く環境の変化といった新たな地域のニーズを踏まえ、五本松団地の跡地を活用して交流拠点施設を整備する。施設整備に係る基本構想の策定等をランドブレインが支援する。
拠点づくりの方向性などを町民と話し合いながら考えるため、町は今年8月から11月にかけて計4回のWSを開催。その中で、町が有する公共施設等の現状や地域に於ける課題や魅力の抽出、拠点施設の果たす役割や必要な機能、拠点施設の活用コンセプト・機能配置(ゾーニング)などについて意見を交換・共有してきた。
昨年10月の第3回WSでは、拠点づくりのコアテーマを▽町民交流の場▽イベントができる場▽健康づくりの場▽子どもが集まる場▽交通拠点としての場―の5つに集約。11月の第4回WSでは、機能の配置イメージを共有するため、施設利用者の視点から各コアテーマを主体としたゾーニングについて意見を交わした。
導入機能に関しては、スポーツやイベント等に活用できるステージ付の広場や県道に面した駐車場のほか、歴史を感じ、体験できる子ども向けの道具や遊具の設置、新たな雇用創出と6次産業化のための食品加工所、誰でも利用できる研修施設、町をPRできる複数のテナントの整備について意見が寄せられている。
また、拠点施設に関しては「交流や交通の拠点となる施設に高層の展望台を設置」「カフェや三股町の商品を販売する物産店(物産館・よかもんやの移転)を設置」「室内で子どもが遊べるスペースを設置」「トレーニングルーム・宿泊施設・展示スペースなどを備えた複合施設をつくる」といった意見が寄せられている。
これまでの4回のWSで「新たな拠点」のコンセプトや機能配置の検討に至ったことを踏まえ、町は1月22日に開催する第5回WSに於いて、事務局で検討した3つのゾーニング案と今後の予定を共有する考えでいる。これまでのWSの検討内容などは、三股町のホームページで確認することができる。