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サンエクら2者を「ひなたの極」に認定 宮崎県

 仕事と生活の調和の実現に向けた職場環境づくりに積極的に取り組む企業や事業所を認定する宮崎県の「ひなたの極(きわみ)」認証制度で、河野俊嗣知事は新たに有限会社サンエク(宮崎市高岡町・白川良一代表取締役)、えびの電子工業株式会社(えびの市・津曲洋一代表取締役)の2社を認証した。今回を含めて認証企業は17者となる。

 2018年2月に創設した「ひなたの極」認証制度は、仕事と家庭の両立の実現に向けた職場環境づくりを積極的に行っている企業や事業所のうち、特に優れた取り組み成果が認められる企業等を宮崎県知事が認証するもの。県内に本社または事業所があり、常時雇用する労働者を有して事業活動を行う法人を対象としている。

 認証されるためには、▽働き方(休み方)の見直しに関する取り組み▽育児・介護休業制度等の整備状況と実績▽その他(次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画の策定、メンタルヘルス相談窓口の設置等)―といった県が定めた審査項目(26項目)のうち、該当する項目の総得点の割合が85%以上でなければならない。

 個人住宅のエクステリア設計・施工等を手掛けるサンエクは、職人の高齢化が深刻化する中、全ての従業員が安心して長く働ける職場づくりを目指しており、若手従業員育成のための年間300時間の専門学校での訓練や資格取得の支援制度、退職金制度等を整備している。昨年9月には厚生労働省のユースエール認定も取得した。

 一方、省力化機器の開発や電子部品等の製造を手掛けるえびの電子工業は、従業員自身や家族の育児・介護・病気など、人生のステージに応じて柔軟に働く身分(社員・パート)を変更したり、休暇を取得できる制度を整備。工場の垣根を越えた生産対応や人員応援体制を整え、助け合いによる休みやすさと働きやすさを実現している。

 ひなたの極の認証企業等は、宮崎県のホームページに企業名や会社の特徴を掲載し、企業としてのイメージアップを図ることができる。また、就職説明会や企業ガイダンス等への優先参加、商談会等の情報提供、宮崎県中小企業融資制度での優遇措置、入札参加資格審査での加点等といったインセンティブを付与される。