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上期の週休2日、4週8閉所の現場は3割 日建連

 日本建設業連合会(日建連、山内隆司会長)が「週休2日実現行動計画」に基づき会員企業に行った2019年度上期のフォローアップ調査によると、「4週8閉所以上」を達成した事業所は30.0%で、前年同期と比べ6.4ポイント増加した。これを含め、68.5%が「4週6閉所以上」で、前年同期より8.8ポイント拡大した。また、民間主体の建築と比べ、公共工事主体の土木の閉所率が高かった。

 日建連の「週休2日実現行動計画」では、19年度末までの「4週6閉所以上」、21年度末までの「4週8閉所」を目標にしている。

 19年度上期のフォローアップ調査には、会員142社のうち105社が回答。事業所の合計は1万3203現場(土木6285現場、建築6918現場)だった。主たる作業をしていない状態を「閉所」と定義し、上期(26週)の閉所日数を週当たりの閉所日数に換算して閉所率を割り出した。

 土木では、「4週8閉所以上」は36.7%、「4週6閉所以上」は74.4%だった。一方、建築では、「4週8閉所以上」は23.9%、「4週6閉所以上」は63.2%。建築より土木の閉所率が高かった。前年同期と比べ、それぞれの数値は5~10ポイント上昇した。

 また、週休2日の在り方を「土日閉所を基本とした事業所」では、「4週8閉所以上」は32.9%、「4週6閉所以上」は71.4%だった。「土日閉所を基本としない事業所」より、それぞれ閉所率が6.4ポイント、8.8ポイント高かった。

 会員企業からの意見では、「民間の建築工事は、まだまだ工期が厳しく、労務事情のひっ迫により、次のステップの4週7閉所の達成には懸念がある」「上期にはゴールデンウイークや夏季休暇があるため高めの数値になった。年度末までの工期の工事では、工程確保のために下期の土曜閉所が困難な場合がある」という指摘があった。

 民間工事に関しては「いまだに発注者の理解が得難く、同業他社との間でも足並みがそろわず、公平な競争活動ができていない」という声もあった。

 また、土曜閉所に伴う作業員の所得の減少が課題だとして「単価アップや休業補償など解決すべき課題はまだまだ残っている」という意見も出た。