宮崎県は９月２日、２０１９年度「美しい宮崎づくり知事表彰」の受賞団体を発表した。世界三大花木のジャカランダを活用した「道の駅なんごう応援団ジャカランダプロジェクト」を大賞に選定。このほか、奨励賞に一般社団法人宮崎県法面保護協会、特別賞に一般財団法人みやざき公園協会を選んだ。
美しい宮崎づくり知事表彰は、県内で美しい宮崎づくりに取り組む個人やＮＰＯ法人、企業、学校、地方公共団体、その他の団体で、その功績が顕著であると認められるものを表彰するもの。美しい宮崎づくりに対する関心を高め、県民による美しい宮崎づくりを一層促進するため、２０１７年度に創設した。
今年度の大賞に選ばれたのは、道の駅なんごう周辺をジャカランダの一大拠点とするための活動に取り組んでいる「道の駅なんごう応援団ジャカランダプロジェクト」。荒廃した亜熱帯作物支場周辺や道の駅周辺にジャカランダを植栽するとともに、寒さに強く、花付きの良いジャカランダを選抜する研究活動も行っている。
部門賞のうち水と緑の景観賞は、自然豊かな河川環境の整備や町内観光ルート及び観光地周辺の整備に取り組む宮崎県西臼杵支庁と高千穂町の「神代川かわまちづくり事業」を選定。まちなみ景観賞には西の丸一善の会、未来につなぐ景観賞には平岩遊歩道御名崎ヶ鼻の会と妻北地域づくり協議会の取り組みを選んだ。
奨励賞を受賞した一般社団法人宮崎県法面保護協会は、会員企業の専門技術を活かした活動に幅を広げるため、宮崎県総合運動公園のサンマリンスタジアムに於ける高所等での清掃作業を１０年以上継続している。日本赤十字国富町奉仕団の清掃による景観保全、大島町笹原自治会の憩いの場の美しい景観づくりも奨励賞を受賞した。
特別賞の一般財団法人みやざき公園協会は、宮崎の気候風土に適した植物やガーデニング材料の情報をデータベース化し、ウェブ上で公開。フラワーショーの開催や宮崎の花みどりを向上させる担い手に育成にも取り組んでいる。
毎年１１月の美しい宮崎づくり推進強化月間にあわせて開催する第３回「美しい宮崎づくり」のつどいで、表彰式及び事例発表を行う。