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公共事業費に9100万円を計上 宮崎県の9月補正予算案

 宮崎県は9月2日、2019年度9月定例議会に提出する補正予算案の概要を発表した。国庫補助決定等に伴う経費について措置するものとして、一般会計に63億9891万円、公営企業会計に1198万円をそれぞれ補正する。議決されれば、補正後の一般会計予算規模は6115億8685万円となる。

 一般会計の補正額の大部分を占めるのは、18年度決算剰余金を積み立てる県債管理基金積立金の61億5151万円。補助公共・交付金事業の補正額は9100万円で、公共災害関連河川等事業として、海岸に漂着・堆積した流木等を緊急的に処理する。

 公共事業以外では、「佐土原駅バリアフリー化設備整備費補助事業」に420万円を計上。鉄道を利用する高齢者・障がい者等の移動の円滑化及び安全性の向上を図るため、佐土原駅のバリアフリー化整備(設計)に要する経費を補助する。

 災害時の診療機能を維持するために必要な給水設備の整備費を補助する「周産期母子医療センター災害時医療提供設備整備事業」に451万円、認定こども園等の施設整備費の一部を補助する「認定こども園施設整備交付金」に1167万円を補正する。

 金利低下に伴い造成を見合わせているファンド事業を補完するため、県内中小企業者と農林漁業者との連携体が県内資源を活用して行う新商品開発費や既存商品の改良費を助成する「みやざき農商工連携応援ファンド等創設事業」に300万円を充てる。

 また、鳥獣侵入防止柵やジビエ処理加工施設等の整備費を補助する「鳥獣にまけない魅力ある地域づくり事業」に8900万円、五ヶ瀬中等教育学校の寮改修に係る設計を行う「五ヶ瀬中等教育学校生徒寮改修事業」に350万円を充てる。

 9月補正予算案では、国道269号今町工区の歩道拡幅工事に係る用地補償契約や国道218号雲海橋橋梁耐震補強工事に係る債務負担行為も設定。今町工区の限度額を1億7000万円、雲海橋の限度額を4億5000万円とする。

 このほか、宮崎県道路公社が一ツ葉有料道路の事業計画を変更することに対し、当該事業の料金徴収期間満了時に宮崎県道路公社に残存する債務額を保証するための債務負担行為も設定する。

補正予算の事業一覧