宮崎市は、開業から20年超が経過する「宮崎白浜オートキャンプ場」の管理運営に、PFI法に基づくコンセッション(公共施設等運営権)方式を導入する方針を固めた。特定事業の選定及び事業者の選定を行うにあたり、PFI法及び宮崎白浜オートキャンプ場条例を踏まえた実施方針と要求水準書案をホームページで公開した。
宮崎白浜オートキャンプ場(折生迫字上白浜)では現在、指定管理者制度による管理運営を実施。近年のアウトドアブームを受けて、年間利用者が1万人を超えるなど、利用者数は増加傾向にあるが、開設後20年を超え、施設や設備、備品の老朽化も進んでいることから、市は効率的な運営手法による施設のあり方を検討していた。
当該事業は、市が所有する「宮崎白浜オートキャンプ場」の収益性とオートキャンプ場利用に配慮しながら、効率的かつ適切に施設を管理運営し、魅力ある施設を目指すことが目的。所有権を宮崎市が有したまま、運営権を与えられた民間事業者が利用料金等を自由に設定してサービスを提供するコンセッション方式で管理運営を行う。
既存施設の構成は▽テントサイト30区画▽ケビン5棟▽炊事棟3棟―など。実施方針で示す業務範囲は、①運営に関する業務②利用許可に関する業務③利用に係る料金に関する業務④施設、附属設備及び備品の貸出・維持管理に関する業務⑤利用促進に関する業務。事業開始は2020年4月1日とし、事業期間は5年以上とする。
特定事業に選定された場合、今月末にも民間事業者の募集要項を公表する考え。10月下旬に参加表明の受付・資格審査、11月下旬に提案書受付、12月上旬に選定委員会での審査を行い、12月中旬に事業者選定結果及び審査講評を公表する。来年3月中旬に運営権設定を議会に諮り、3月下旬に実施契約を締結する見通し。