▲写真は挨拶する蛯原代表理事、セミナーの模様
ドローン操縦士の育成やドローン事業の推進支援等を手掛ける一般社団法人九州ドローン推進協会(KDPA、蛯原猛代表理事)は、建設現場や災害対応に活用できる産業用ドローンの最新技術を学ぶセミナーを9月18日に宮崎市内で開いた。各地から参加した技術者が、DJI社製ドローンのソフトウェアに関する説明に聞き入った。
近年、様々なシーンで活躍する産業用ドローンの最新技術や活用方法を広く知ってもらおうと、九州ドローン推進協会が主催したもの。DJI社の一次代理店であるSB C&S株式会社が共催し、九州ドローン推進協会を構成する株式会社九州建設サポート、株式会社岡﨑組、旭建設株式会社、富岡建設株式会社が運営をサポートした。
講師を務めたSB C&Sの長谷川裕氏は、簡易な測量や点検業務に活用できるDJI社製のソフトウェア「DJI TERA」の特徴を紹介。飛行計画の作成やデータ取得、エリアマッピング、データ分析を現場でリアルタイムに行うことができ、短時間での現場状況の把握や複雑な自動航行が必要な場合に有効であることを説明した。
飛行しながらの簡易2Dマップの作成機能に加え、詳細な3Dマップを作成するための「複数斜め撮り」に関する機能を搭載し、作成した3Dモデル上で座標確認や距離・面積・体積計算ができることなどを説明。新バージョンでは、点群データの出力機能を追加し、EPGSコードやローカル座標系にも対応していることを紹介した。
セミナーではこのほか、ドローンの飛行シュミレーションを実際の送信機でを使って行う「FLIGHTS SUMILATOR」、パイロットや機体、飛行ログを管理する「FLIGHTHUB」、自動航行から2Dマップ/3Dモデル作成のための空撮、データ管理までを行う「GROUND STATION PRO」も紹介した。
産業用ドローンの活躍の場は、建設業や農業のみならず、高所及び危険箇所での点検、災害対応など様々な用途に拡がっている。九州ドローン推進協会の蛯原代表理事は、「セミナーの内容を今後のドローンの利活用に役立ててもらいたい」と期待を込めつつ、協会として引き続き、ドローンに関する情報発信等に努めていく考えを示した。